絶望、失った時は新たなスタート
絶望
携帯の音で
そう直感した
昨日からの不安は
これだった
文字を読んで血の気が引くのがわかった
絶望
頭が一瞬真っ白になり
やがて
こめかみあたりが熱くなった
部屋には私しかいないが
誰かに悟られぬよう
温度を変えないよう
こめかみあたりで抑えていた
そして
まだ猶予はあったのだが、
これまでの自分を振り返った時
この瞬間に
終わりのような
始まりのような
そんな不思議な思いになった
この先の道はどうなるのか
なんて
全てを失ったのだから
心配なんてしなくていい
誰かに止められることもなく
誰かの目を気にすることもなく
誰かに見られて
プレッシャーなんて
感じることもなく
自由気ままに生きられるじゃないか
こんな幸せあるだろうか?
新たな人間関係を築くこともできるし
もう怖いと思って
1人でいることだってできる
同じ場所に居ながら
まるで異国に行ったような
そんな体験ができるなんて
感謝なのではないか??
心配かけましたが
実はこんな経験は初めてではなかった
びっくりさせちゃってごめんね
そう
そうやって
私は生きながらに
何度も生まれ変わってきた
ピンチはチャンスとよく言ったもので
実はそんな時は
私にリセットボタンを
押しなさいと合図だったりする
これが正解なのか不正解なのか
そんなことはわからないけれど
でも、
まるで知らない
まったか新しい私に生まれ変わる
チャンスが
またやってきたことに
悲しみと嬉しさと
半分入り混じって
でもちょっと大人になったのは
そんなことを言い散らかして
びっくりさせたりはしなくなったのだ
ひっそり
ひっそり
あなたの見ていないところで
勝手に変わっていくのだ
サナギが蝶になるように
今ゆっくりと
ひっそりと
孵化しているのだ
だれもしらないところで
通過点1
このストーリーは
実際の話からインスピレーションを受けて
書き直させていただいています。
人生の出来事は
通過点である
今の悲しみは
未来には違う見え方になっている
ということを書きたかったのです
そんなストーリー
また解説書かせていただきます