与謝野氏が閣僚になれなかった訳 | 平成狸放談

与謝野氏が閣僚になれなかった訳

9月28日(木)


前回組閣の前日情報で、

「午後3時までの情報では、久間章生 氏が防衛庁長官で、官房長官が塩崎恭久 氏のようだ。」

と書いた。

言いたいことを書いてるだけとはいえ、出鱈目ばかり書くわけには行かないので、実は当たってほっとしている。



さて今回の組閣で納得いかない事がある。

与謝野馨 前経済財政・金融大臣が今回の組閣でもれたことである。

前日発売の夕刊フジで鈴木棟一氏がこの問題を書いており、「与謝野氏は、わが国で初めて、国民のための金融行政を行った人・・・・」と評している。

替わりに金融が山本有二 氏、経済財政が竹中の部下だった大田弘子 さんが就任する。

外資や悪いことをしていた人は驚いた。

絶対続投だと思われていたからだ。


実は2002年から金融庁金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム(通称竹中チーム)のメンバーを務めた木村剛 氏が捕まりそうだともっぱら言われている。

つまり木村剛 氏が捕まると、竹中が危なくなり、ひいては小泉の5年半はなんだったのかということになる。

そこで竹中・小泉ラインが押し込んだとの観測が出ている。

これは許せない。

現代のこの国に、大岡裁きや、水戸黄門を期待するのは無理のようだ。


高市早苗 さんが初めて大臣になった。

彼女は女性の議員の中で、多分一番頭が良い。

ここでは書けないが、「たいしたものだ」と思わず唸るほどのギネスブック間違いなしの女傑である。

今回今まで二人の大臣がやっていた職務を一人に押し付けられた感じはある。

北方担当もやっているので、年が明けたら講演でもお願いしようと大谷氏 と話が弾んだ。


小池百合子 氏もしぶとい、たいしたものだ。

国家安全保障問題担当補佐官とは、かなり首をひねる人事だが、安倍首相とは怪しい関係ではないので、小泉が押し込んだのであろう。


さて民主党に目をむけると、ネクストキャビネットが発表されている。


大臣

ネクスト総理大臣

小沢 一郎

ネクスト副総理大臣

菅  直人

ネクスト国務大臣

鳩山由紀夫

ネクスト総務大臣

武正 公一

ネクスト外務大臣

山口  壯

ネクスト防衛庁長官

笹木 竜三

ネクスト内閣府担当大臣

朝日 俊弘

ネクスト財務大臣

池田 元久

ネクスト金融担当大臣(経済財政担当)

峰崎 直樹

ネクスト厚生労働大臣

三井 辨雄

ネクスト経済産業大臣

近藤 洋介

ネクスト官房長官

松本 剛明

ネクスト法務大臣

平岡 秀夫

ネクスト文部科学大臣

藤村  修

ネクスト子ども担当大臣

林 久美子

ネクスト農林水産大臣

篠原  孝

ネクスト国土交通大臣

伴野  豊

ネクスト環境大臣

末松 義規

ネクスト官房副長官

細野 豪志
浅尾慶一郎


ネクスト農林水産大臣の篠原孝氏とネクスト環境大臣の末松義規は二人とも良く知っているし、能力もたいしたものだ。
しかし、その他の人は私は全然知らない。
民主党には人材が豊富にいるのに、新人に近い人ばかりを入れたのは腑に落ちない。

また渡部恒三 前民主党国会対策委員長が、「一番気が合うのは二階俊宏君で、一番気が合わないのは小沢一郎君だ」と言った笑い話がある。

この話が小沢に聞こえたのか、国会対策委員長が替わった。

二階俊博 氏は今回自民党国会対策委員長に就任したが、彼からすれば気の会う渡部恒三 氏が民主党国会対策委員長だったら、一番やりにくいはずである。

小沢の気の小ささが招いた結果である。