※がん関連の定期更新は毎週金曜日21時に行います。※

 

今回は、「アロマターゼ阻害薬」の副作用について書きます。

 

これまではタモキシフェンというお薬でホルモン療法を継続していましたが、今後は閉経後の方向け治療のアロマターゼ阻害薬「レトロゾール」を服用することになりました。

 

タモキシフェンと同様、朝食後1錠です。

タモキシフェンと同様、錠剤です。

タモキシフェンよりも粒が小さく、飲んだか飲んでないかわからないほどです。

 

カルシウム剤(デノタス)はこれまで通りです。

 

飲み忘れについて先生に聞いたところ、その日中に思い出せば飲もうか、ということになりました。

 

脱線しますが、ピルの飲み忘れについて、私が服用していたピルは1日1回服用するのですが、服用を忘れて次の日の服用するときに思い出せば昨日の分とあわせて2錠飲んでOKでした。一昨日の分から飲み忘れたら、アウトなので、とりあえずいつもどおり1錠ずつ飲む、という感じで避妊効果は無くなるようなことを聞きました。おそらく出血対策だと思います。

 

実は、その日既に服用しており、曜日を勘違いして、飲み忘れたと思ってもう1錠飲んだことがあります。1日に2日分服用したということです。

ものすごく具合が悪くなりました。

ピルを服用する皆さん、飲み忘れにも注意が必要ですが、ダブり服用も注意が必要です。

 

猛烈な鬱みたいな状態になって、動けなくなりました。ものすごい吐き気がありましたが、吐こうとも思えないなんともいえない感じです。しかも時間が解決するしかないので、本調子に戻るまで48時間くらいかかった気がします。

 

そんなことがあったので、飲み忘れと服用のダブりについて先生に質問しました。

レトロゾールの服用のダブりについては、問題ないとは思うけど無いようにしてくださいという、まあある意味模範解答です。

 

服用して3か月は、タモキシフェンとどうようの感覚が続きました。

ホットフラッシュは相変わらず、その他特段どうこうということもありませんでした。

 

若いから手のこわばりとか出ないんだろうな、くらいに思っていました。

 

ただ、気になっていたのは、タモキシフェンを服用した時は、最初に眠気があったもののすぐにホットフラッシュが出て来たわけではないので3か月後が勝負か、とドキドキしていました。

 

レトロゾールを服用して3か月が経った受診の数日前。

朝起きると、めっちゃ手が痛い!

痛い!というとハードなイメージかもしれませんが、動かさなければ痛くないです。

動かすと、なんだか長時間座りっぱなしで立ち上がった時に体がなまってイテテってなるような感じです。

 

ジャスト3か月でしたので、これだ!ってすぐにわかりました。

 

また、私は今まで「副作用」という言葉を使っていましたが、先生と会話していると、若干解釈が違うのかなと思うようになりました。

 

「レトロゾール」の服用を開始して、1か月目と2か月目は血液検査を行いました。

そこで、腫瘍マーカーが下がっていることが確認できたのですが、先生は別の数値を見て「重要な副作用は起こっていないので継続して服用出来る」みたいなコメントをしていました。

肝臓や腎臓など、体と合わない重篤な副作用をチェックしていたものと思われます。

 

手のこわばりは、副作用の質問をした時に回答していただいたので、おそらく副作用という認識になると思います。

 

さて、他にどのような症状が起こっているかというと、ホットフラッシュの症状が頻繁になり、きつくなりました。

明らかに眠れなくなりました。

夜中のトイレの回数が増えました。

 

倦怠感もあるのですが、薬が原因かどうかは定かではありません。

眠れないことに影響しているのかもしれません。

 

まず、ホットフラッシュについて、タモキシフェンの時は1日の中で起きている時に10回あるか無いかくらい、睡眠中に1~2回でした。

 

まだ夏になっていないので、秋・冬・春の体感しかわかりませんが、寝ている間のホットフラッシュは3回ほど、起きている時のホットフラッシュは1時間に2~3回出るようになりました。

 

タモキシフェンを服用していた時の夏のホットフラッシュは手の甲足の甲まで汗をかきましたが、現時点で手の甲足の甲まで汗がしたたり落ちんばかりの汗をかきます。

 

以前、下記の記事「タモキシフェン実体験 その②」でお話した、息苦しさとプチパニックがひどくなりました。

 

 

中断して倒れたり、寝込んだりすることは無いので、まだまだ辛いといっても大したことないんだろうと思いますが、とっても辛いです!

 

2時間通しの総合問題を解いている時などにホットフラッシュが起こると、思考が鈍ります。

 

電車の中でのホットフラッシュも大変です。

マスクがすっごく息苦しいです。鼻だけでも出したいのですが、なんとか深呼吸をして平然を保ちます。

また、差し支えない程度に鼻とマスクに隙間を作って空気を通します。

 

堂々と主張すれば良いではないかと言う意見もあるかもしれませんが、私には立ち向かう勇気が無いので、周りの人と同化しながら一生懸命我慢しています。

 

次に、明らかに眠れなくなった件。

日中座りっぱなしの事が多いので、体が疲れていないのかなと思いました。

結構歩いたり、外出して、疲労困憊だ!という実感を得た日、眠れませんでした。

その前の日も眠れず、日中ぼーっとして、夜は眠れないわ思考力は日中も眠れない夜の間もボケボケしてるわ、もう最悪です。

 

受診した時は、体が疲れていないのか、とかいろいろ試す前ということもあって、気になったことのひとつとして先生にお話ししました。

なんと、これに関しては副作用ではないと言われました。生活の中での症状だと言われました。なんだそれは?!でした。

 

おそらく、閉経後の更年期症状の不定愁訴と言いたかったんだと思います。

 

あなたは卵巣機能を止めて閉経した方と同じだから、あなたと同じ年の方よりも、年配の人寄りの体に近い状態だからみたいなことをたどたどしく話しておりました。

 

この辺りは感覚的に受け止めましたが、ようは同世代と同じわけにはいかないよってことですし、通常の閉経後の方々と同じような感じですよってことでいえば、私よりも年配の人と同じ体感になるよってことでしょう。といった感じで解釈しました。

 

1から10までホルモンバランスに原因があります。

 

先生はホルモンバランスの崩れについては言及しませんでしたが、結局のところエストロゲンを抑えているので、ここがすべての症状の原因の始まりなんだなと思うことにしました。

 

そして眠れない件は、睡眠導入剤や眠剤で対処するしかないそうなので、運動したり努力してみます、というところで終わっています。

眠剤は服用経験がありますが、次の日スッキリしないので、出来れば自然に眠りたいです。

 

そして今度の受診で話そうかどうしようか迷っているトイレの回数が増えた件、恥ずかしいわけじゃないのですが、先生が閉経後の更年期症状の不定愁訴だという感覚でいるのであれば、言う意味があるのかな~と考えてしまいます。

ちなみに、夜のトイレは全く無い人と違って、0~1回あるタイプでした。

これが、5回前後に増えました。

漏らさないだけマシか、とさえ思うようになりました。

夜の水分を控えましたが、結果は同じでした。

どこにそんなに水分が控えているんだとツッコみ入れたくなりました。

 

私の場合は、骨以外に転移部が増えたら、今度は分子標的治療を行うことになるでしょう。

ホルモン剤が効かなくなるのはなぜか、というのはわからないようなので、血液検査や時々のCT検査などでチェックするしかありません。

その判断材料として、普段と違った症状があったら先生に報告する必要があります。

 

明らかな症状としては、例えば胸部の腫瘍が皮膚から出てきてしまった、とか、血尿が続いている、とか、不正出血が続いている、とかでしょうか。

明らかな症状があれば話は別ですが、微妙な症状はホルモンバランス乱れからくるのか、何か食べたものが悪いのか、時には先生に余計な手間を取らせてしまうので「何でも言ってね!」と言ってくれますが、話しづらいのが正直なところです。

 

トイレの件は、受診する日まで悩もうと思います。

 

今のところ、とてもよくお薬が効いてくれていますが、その分体に出る影響も大きくなった、と実感します。

 

これからも、この体調不良とうまく付き合っていけるように試行錯誤しながら生活していきます。