※「がんとの共存を受け入れるまで」シリーズは毎週金曜日21時に更新します。今回は短編です。※

 

まず、タイトルの「代替医療」については、私ががんとの共存を受け入れるまでに検討したり試した経験談を書いています。

決しておすすめするわけではありません。

ぶっちゃけて言うと、代替医療は個人的にはおすすめしません。

もっと良い内容のものもあるのかもしれませんが、代替医療のすべてを試したわけではないので、自身の範囲内でこのような結論に至っております。

 

がん関連の本は、たくさん売っています。

目を引くのは、大体「がんが消える」系です。消えたら良いですよね。

 

がん患者にとって魅力的だと思うものは、「がんが縮小すること」や「がんが縮小し、見えないレベルになること」などだと思います。

 

情緒不安定な時期とでもいうのでしょうか。

私たちは「がんが消える」系の言葉に若干乗って、代替医療に片足を突っ込みました。

 

代替医療の中で注目したのがオーソモレキュラー療法(栄養療法)です。

オーソモレキュラー栄養療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称され、栄養素-適切な食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたちの身体を構成する約60兆個の細胞のはたらきを向上させて、様々な病気を治す療法です。

一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所より抜粋

 

実際にクリニックを受診し、血液検査を行い、栄養状態を評価してもらって大量のサプリメントを摂りました。

 

結論から言うと、私は現在オーソモレキュラー療法は、途中でストップしており、おそらくフェードアウトすることになります。

 

オーソモレキュラー療法の期間中に、標準治療の受診でも血液検査を行ったのですが、腫瘍マーカーが急上昇していたためです。

即刻服用しているサプリメントすべてを中止しました。

 

サプリメント代も高額なので、今後続けようとは思っていません。

 

血液検査で栄養状態を評価してもらえるのは良い事だと思いました。

 

私の場合、面白いことに不足している栄養素がありませんでした。きっとこのままでも栄養的には問題ないです。

 

がんとの共存を受け入れるまでに受診して開始したので、今思えば、もう少し間を置いてからにすれば良かったかなあ?とも思います。

この時は、とにかく何かをしたかったんだと思います。

 

代替医療というほどでもないもので実践したのは「断食」です。

「がんが消える」系の本によく出て来るように思います。

 

千葉県君津市にある「断食道場はぎのさと」に3泊4日コースで行ってきました。

 

もともとは、酵素風呂に入りたくて検索して「断食道場はぎのさと」を見つけました。

 

断食のお話は別記事にすることとします。

 

他には、以前よりホットヨガに通っていました。

がんは熱に弱いと聞いて、積極的に通っていましたが、ホルモン療法の副作用とともに疎遠になったこと、筋トレをメインにしたかったことなど、方向性が変わったこともあり現在は通っていません。

 

ちなみに「がんは熱に弱い」件について、国立がん研究センターでは「乳がんの悪性化に「温度」が寄与することを発見」という興味深い記事が出ました。

 

そのため温熱療法なども検討していましたが、現在は特別なことを考えたり実践したりせず、普段通り生活しています。

 

今まで普通に生活をしてきたので、普通が一番というところにたどり着きました。