10日目は、下剤療法。
朝8時半に空腹のままクリニックに向かいました。いつものように全身オイルマッサージ→スチームバス20分を終えると、今日は男性ドクターのマヘッシュがやってきて、これから始まる下剤療法の説明をしてくれました。
この下剤療法では、5つの臓器=胃、肝臓、腎臓、脾臓、すい臓をクレンジングするのが目的。
それぞれの臓器には、怒り、悲しみ、嫉妬、恐怖感、憎悪など、ネガティブな感情がたまると考えられていて、それらの感情を今回の下剤療法で浄化していくのです。
2,3種類の錠剤とハーブ液体を飲んだあとはお部屋に戻り、一日中リラックスして、できるだけ精神的な活動を避けること。コップ一杯のぬるま湯を15分ごとに飲み続けること。夜、療法が終了するまで、水以外は何も口にしてはいけないこと。
言われた通り、薬を飲んだあと、部屋に戻り、下剤療法っていっても大したことないなぁ。。。なんて構えていました。
ところが、、、大変な状態になったのはそのあとです。時間がたつにつれ、下腹部に痛みが増し、トイレから離れられない。
エネルギーも完全に低下し、フラフラになり、横になっているしかできなくなってしまいました。完全に病気な人と同じ状態。気持ち的にも、どんどん落ちていき、孤独感が出始めてきました。
「これが、臓器のクレンジングなのか~」と冷静に体感している自分と、もうこんなクレンジング早く終わりたいと思っている自分。
何か不安になったらすぐ電話しなさい、とDr.マヘッシュが電話番号をくれていたので、夕方になって電話をいれました。
「完全にエネルギーがおちて、動けないのですが、これはいいのでしょうか?!」
「何回、トイレに行きましたか?」
「7,8回くらいでしょうか」
「OK、それじゃ5時で終わりにしましょう。レモン水にハチミツをいれたものを飲めば下痢は止まります。下腹部に痛みがあれば、渡したハーブの錠剤を飲みなさい。夕食は、野菜スープとライスを早めに食べて、早くベッドに入りなさい。」
言われたとおりにしたら、やっと元に戻ってきましたけど、正直かなり不安になりました。
でも、全部出し切ったあとに、おとずれた穏やかな心の状態は、昔、10日間の瞑想コースを終えたときの体験と、似ていました。もしかしたら、それよりももっとハードなものだったかとも思います。
これぞパンチャカルマのメインコース!と思わせるような、強烈な体験でした。
翌日、11日目。
一晩寝て、前日の強烈な下剤療法から立ち直りました。クリニックに着いてすぐ、Dr.マヘッシュと話をしました。
下剤療法が精神的にも身体的にも、かなり苦しかったことを告げると、「臓器のクレンジングを行っているのだから、苦しいのは普通ですよ、クレンジングが成功している証拠ですよ」と、言われました。
確かに。。。心と体は、網目のようにつながっていて、互いに影響し合っているのだから、臓器のクレンジング=心のクレンジングなんですね。
しかし、今まで一番激しく、辛かったクレンジング法だったかも。。。
ということで、この日は、また全身オイルマッサージのあとに、シロラーダでリラックスでした。ほっ。
(体験記⑩につづく)
Namaste
Mitsue