昔は、自宅の庭に焼却場所を備えておりました。
改築のとき、
父が亡くなったとき、
私の母は、たくさんの不用品を焼却しました。
そして、母は感情を制御できないときに、狂気に火を点けた品物を燃やしたのです。
――火による浄化。
父と私の所有物は無断で燃やされたことがあります。
私は火事に遭ったかのような喪失感と母への怒りを感じました。
抗議しても、母は「もう使わないだろ?」と怒りました。
この件で、
私は30年以上も疑問・不安・怒りを抱えておりましたが、
叡智の学びにより、
母の投影に巻き込まれていたと解明しました。
母は、10代の時に原家族内のある出来事をきっかけにして、自己嫌悪を表面化した後、結局79歳まで苦しみます。
父や私の所有物は、母の自己嫌悪を象徴していたわけです。
母は恨まれたり喧嘩したりを狙って、挑発するタイプです。
父の場合は—--母は父に殴られたそうです。
でも私のエネルギー方向は母や父と違って、内向的な心身症タイプですから。
もっと燃えるような発散を見習いなさいと、母の狂気を私に見せたのだと推察します。
今に集中して生きるのは大事ですが、
大切にしてきた品物を手放すときは、お別れの挨拶が必要です。
今、母は人生をたたむとき。
品物を燃やさないようです。
「一人暮らしは気楽」と母は言います。
人生の統合を進めて、87歳。
母が最期まで手元に置くと決めた写真を見せに来ました。
結婚する時に、生家のアルバムから剥がして持ってきた6枚。
――戦死した兄たち、父親、母親、妹。
そして25歳時の自身1枚。
奇妙なことは、
写真に写っている人物たちは、母の未練でした。
(母が求める型による)愛情がほしかった。
彼らの残存エネルギーを感じたいのですね。
燃やさずに保存していて、ありがたかったです。
私は3~6歳の時、晩年の祖父母に会いました。
祖父母の印象を放射エネルギー感覚で覚えています。
その記憶は容姿の追加により、鮮明なものとなりました。
温もりと懐かしい感じが湧き上がりました。
私の感覚意識は前世で母方の男性であったというアカシックリーディング情報を得て、
先祖の記録を調査分析した結果、曾祖父(祖父の叔父かつ祖母の父)を探り当てました。
祖父母の写真を見ながら、意識を拡大してみました。
曾祖父の感覚意識は、生まれ変わって130年後の未来にいて、今、長女夫婦の晩年の写真を見ています。
母の家へ行って、着物を譲り受けました。
伯母が機織りして母が仕立てたもの、
祖母の形見、
父が袖を通さずじまいだったもの。
私は子どもの頃から、母の箪笥に収納してある着物を見るのが好きでした。
今後は触ってもよいのです。
布に包まれる感じはやすらぎ。
燃やされなくて良かったです。
母は言いました。
「あとは〇〇ちゃん(近所の友人)と同じく、お迎えまで、食べたいものを食べて暮らすんだ」。
2023年4月18日。
母は、身の回り品、調度品、思い出の品を厳選し終えました。
最後は、身体を脱ぎ捨てて、
――火による浄化―完了ですか?
(前橋市利根川沿いにて撮影)
スッキリしすぎる押し入れと収納棚を見ていると、
一瞬の目眩がして、(終わった)と心の声が響きました。
心に穴が開いて風が吹き抜けた感じがしました。
――風による浄化。
私は母の感情を煽る風の役割だったのかも。
叡智の学びを深めて、
母に関する謎解き完了。
分析結果の一部を掲載しました。
お読みくださって、ありがとうございました。
プロフィールはこちら