こんにちは。

叡智おばちゃんの よしみです。

遊びにいらしてくださって ありがとうございます。

 

35年間の歴史が浸み込んだ、登山靴。

本革製で重量があって体力的にきついけど、しっかりと足を守ってくれました。

感謝を込めて、記録しておきます。

 

 

今年8月2日、谷川岳(トマノ耳)下山を始めてまもなく、岩に登山靴の右つま先部分がひっかかった時に、靴底が剥れました。

靴底の半分がペラペラと揺れた状態で歩くのは危険です。

夫に報告すると、夫はペラペラ部分をもぎ取ろうとしたので、私は足を引っ込めました。

 

こういう場面は、通りすがりの人々が見ているのです。

 

「古くなったから寿命かなー」と言い訳しながら、周囲の注目を受け流そうとした私。

二人組のご婦人が「近いうちにもう片方も剥がれますよ」とおっしゃる。

(あ~、たぶんそうなるだろうな~)と、心に深く響きます。

別組にも親切な人がいて、テーピングテープを差し出してくれましたが、お礼を言って辞退しました。

実は、長女がテーピングテープを持参していたのです。

長女がテーピングテープを使って適切な応急処置をしてくれて、下山再開となりました。

周囲からの親切に接して、心温かく感じました。

 

今回は登山の段階で、左足小指が靴擦れするし、足首の固定部分が足首を圧迫するし、痛みとの戦いでした。

不思議ですが、登山靴が身体の一部ではなくなったのです。

 

 

慎重に歩きながら、この登山靴が「一生モノ」としての役目を終えたことを悟りました。

 

35年前に、婚約中だった夫の薦めで登山靴を購入して、私の実力で登山靴を履くなんて背伸びした感じがしました。

どのくらい山歩きをするか予測し得なくて、ただただ「一生モノ」と認識しましたが。

 

認識を改めます。

一生モノとは、一生涯使い続けるモノでも長持ちするモノでもありませんでした。

とことん使って満足して卒業するのですね。

 

何度も山歩きしました。

※至仏山(しぶつさん)、※燧ヶ岳(ひうちがだけ)、

尾瀬ヶ原(おぜがはら)。

片品(かたしな)村の渓流。

※谷川岳(たにがわだけ)。

※赤城山(あかぎやま)の主峰、黒檜山(くろびやま)。
玉原湿原(たんばらしつげん)。

※草津白根山(くさつしらねさん)。

野反湖畔(のぞりこはん)。

※両神山(りょうかみさん)。

(※は日本百名山)。

 

登山靴さん、35年間の思い出、ありがとう。

 

 

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