こんばんは
チェヨンとウンスをこよなく愛している、MYさんと、MMちゃんと合同でお話を作りました
出来る限りそのまま残したくて、多少つながりが悪い面はお許しくださいませ
ちなみに、MYさんも、MMちゃんも、二次作家さんではありません。私のこのブログで知り合って、熱くシンイの情報を交換しています
シンイを通じて、こんな素敵な二人に出会えた事に感謝しています
本日のテーマ写真：
私の願いはそなたに
叶えていただきたく・・・「イムジャただ今戻りました」
ヨンは屋敷に戻ると、出迎えたウンスにいつものように微笑みかける
「おかえりなさい。」
ウンスは満面の笑みでヨンの手を取り迎えた
「役人に、難儀な課題を言い渡されました…。この後、しばし部屋にこもります」
ヨンは、難題を抱えながらも屋敷に帰ってきたのだ
「それなら宮中でやってくれば良かったのに…そんなに私の顔が見たかったの？」
「……。暫し籠ります。また後ほど」
と私の頭をポンポンと優しく叩いて、口の片方だけ上げる微笑みを見せると、書斎に入って行った
「また、後でね。あ・な・た」
ヨンの背に微笑みかけながら、ウンスは小さく呟いた
あの人が仕事を持ち帰ってくるなんて滅多にない
さっきひと休みに出て来たけれど、私の食べていたナツメのお菓子を珍しく一粒口に放り込むと
｢残りを片付けてまいります｣
とまた書斎に籠もってしまった
甘い物が欲しかったのかしら？
きっと頭を使っているのね…
そうだ！
ウンスは両の手を胸の前でぱちん、と音をさせて合わせると、厨に向かって弾むような足取りで歩きだした
難しい事を考えるには、血糖値を高めるっていいのよ♪
厨でジャムを煮詰めていたウンス
「イムジャ、何をしておるのです」
書斎にこもったはずのヨンが、その背後から突然声をかけた
「キャ！やだ、あなたなの？びっくりさせないでよ。もう終わったの？」
「いえ…」
「なに？サボっているわけ？」
「イムジャの顔が見たくなり」
そう言いかけるとヨンは、身をかがめて…突然”ちゅぱっ”とウンスの唇を奪った
呆気に取られるウンス
「煮詰まり甘い物が欲しくなったのです」
にやりと笑いを浮かべ、そう言い残すと、るんるんと浮かれた足で、また書斎へと戻っていったのだ
あら。
あの人も煮詰まってたんだわ(笑)
私も早くジャムを煮詰めてヨンァに持っていってあげよう
ウンスはくすりと笑った
「あなた、少しよい？」
遠慮がちにウンスが書斎の扉を開けて入ってきた。まだ少し湯気が立つ、甘い香りを漂わせた器を手に持って
「ジャムを煮てみたの。疲れが取れると思うのよ」とニッコリ笑って、ヨンを見る
ヨンは立ちあがり、歩み寄り、
「イムジャ、味見をなさいましたね。私はこちらをいただくとしよう。疲れが一気に取れそうだ」
とウンスの口元に付いたジャムをなめあげた
まずい…
これ以上は、止められなくなる…
このお方は、俺にどうせよというのか…この議題をこなさねば、またチュンソクの小言をくらう
そのように、幼子のように口許にジャムをつけ俺をそそのかすとは
悪いお方だ…
チェヨンはそんな風に思う自分に自嘲気味にふっと笑うと…ウンスに声をかけた
「イムジャ、早く終わらせます故、そこに座って待っていてください」
トクンと高鳴りそうになる想いを、ぐっと抑える
手早く終わらせねば…
チェヨンは、はっと息を吐きつけ、もう一度気合を入れなおした
あら…
あの人の仕事姿、こうやって見る事ってあまりなかったかも
まじめな顔しちゃって
くすくす
仕事する男って、素敵だなぁ～
そのまま、仕事をするヨンの姿を見つめていたウンス
まだ…か…な…
あぁ…
やだ、何か、眠くなってきちゃった
ふぁ～
「イムジャ、イムジャ」
優しいヨンの呼ぶ声にうっすらと目を開けるウンス。
「あら、寝ちゃってた？仕事はもう良いの？」
「はい、これでもうしまいです。長らくお待たせいたしました」とヨンがニッコリと笑う
ウンスがヨンを見上げたその後ろから、煌々と輝く月が見えた。
「ヨン、少し庭に出ない？」
「庭ですか？」
「そう、月がとってもきれいだから…」
月が輝く空の下、ふたりは手を繋いで歩いて行く。一緒に居るだけで幸せだと思う
「風が冷たくなったわね。でもあなたの手があるから寒くない。」
そう言うと、ヨンの方にもたれかかった
「月が綺麗ね。何かお願いごとをしたら、叶いそうな気がする」と月を見上げるウンスをヨンは見つめた
「何か願い事があるのですか？月などに願わなくとも、それがしが叶えてしんぜよう。空の月よりイムジャの方がずっと美しい・・・」
ウンスはくすりと笑うと、あなたは何か願い事はないの？と問いかけた
ヨンはウンスをじっと見返して、嬉しそうに答えたのだ
「私の願いはそなたに叶えていただきたく・・・」
ふたりの甘い夜はまだこれから…
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