【X'masナイト】シークレットガーデン
(投稿者:ruriさん)

朝、ふと目を覚ましたら
隣にイケメン・・・しかも裸・・・
え?私も裸・・・ウェイ・・・何故???
「イムジャ、珍しく早起きだな」
・・・・・・・
イムジャって何?え?私?違いますよ、イケメンさん。
けど、声が出ない・・・
うそ・・・私の声が出ない!!
口をパクパクして指で口を指差してアピールしたら
何故か口付けてくる・・・
そ、そっか、裸の関係だからよね。けど、私は知らないのよぉ・・・
あぁぁぁ・・・。
さっぱり状況が把握できないまま、床の脇に置いてある
衣に手を掛けて羽織り、鏡台に気が付いたから覗いてみる。
私が私じゃない!!
だって、視界が違うのよ。私は150cmないから
こんなに高い視野を知らないもの!!
しかも、今気付いた。ここは何時代なの?
ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・参った。
私が余りにもこの現実が直視できずボォーっとしていると
イケメンさんも衣を羽織って私に近づいてきた。
「イムジャ、大丈夫か?昨夜が響いたか?」
おい、昨夜が響くとはなんですか?と私は心の中で
男口調になりながらイケメンさんを問う目で見ると
「とりあえず、着替えましょう」と慣れた手つきで私の着替えを手伝ってくれる。
この人(私)って、どうやら手の掛かる女(ひと)なのね。
ま、そこは普段の私と一緒だから構わないか!と割り切る!!
「イムジャ、今日は一言も喋らぬが、具合でも悪いのか?」
優しく額に手を乗せて熱を計ってくれる。
知らない男の人がそんなことするなんて。すっごくドキドキしちゃう。
私はもう一度ジェスチャーで喉を押さえて口をパクパクしたら
やっと声が出ないことに気が付いてくれた。
「今日は典医寺での仕事はお休みですね。あ、薬を貰わねば・・・」
ぶつぶつ言いながら着替えを済ませ、私の手をとり
「今日はここで大人しくしていて下さい。くれぐれも問題を起こさないように・・・」
あれ?どこかで聞いたセリフ・・・あはは、この人(私)、じっとしていられないんだ。
ふーん、そんなところは一緒じゃない!!もう、こうなったらここを楽しまなきゃね。
「イムジャ・・・その不気味な笑みは何だ?何かするであろう・・・」
あ、ばれた。けど、手をぶんぶん振って、何もしません!!ってアピールしてみる。
「朝餉の支度は私がしますゆえ、それまでここを動かないで下さい」というと
彼は部屋を出て行っちゃた・・・
うーん、なかなか手強そうな人だなぁ。けど、ぜーったいに遊びに行くもんね!!
とりあえず、彼の名前を知りたいんだけどなぁ・・・
「テジャン!!」
ん?誰か来た。いまテジャンって言ったわよね?けど、名前じゃなさそう。
声のする方へ行くとツンツン頭の男の子発見!
「い、いせん、お、おはようご、ございます」
ちょっと緊張してるの?この喋り方?けど、名前知らないし、声出ないからどうしようもなく
笑顔で手を振ってみた。そしたら、逃げていった・・・え?逃げるか?!
あぁ、誰か名前を教えてよぉ・・・
そしたら、あの人の声が聞こえた。
「イムジャ、早急な件でチョナに接見する。ワンビママがそなたに諸用があるそうだ。
仕方ないので、私はすぐに向かう。終わったら典医寺で落ち合いましょう」
え?場所知らないし、なんなのぉ・・・涙
と、とりあえず、外に出よう!はは、なんとかなるさ!!ははは・・・
能天気な私は外に出た。そしたらびっくり。何故か見たことある風景。
きっとこの人(女)と意識が摩り替っただけで、他は覚えてるってことなのね。
はぁ、良かった。んじゃ、早速ワンビママ?だかに会わなきゃね。
気が付けば私、王宮みたいなとこに足を運んでた。
「医仙」
今度は誰?
振り向いたら、ちょっと怖そうなおばさん発見。・・・逃げたい!けど無理よねぇ。
「医仙、今日は声が出ないとヨンから聞いたが・・・大丈夫か?」
お!きっとヨンってあの人の名前よね!!良かったぁ。やっと分かった!
私は喉を押さえてんんんん・・・と言って、手でダメダメポーズを示した。
そしたら、「ワンビママには私から医仙のことを伝えよう。今日は典医寺で
薬をもらい休まれよ」と優しい声を掛けてくれたわ。
あぁ、人を見た目で判断しちゃいけないわよね。反省・・・
けど、典医寺に行って帰るのはつまらないから、その後
外に出てみよっと!どんなかなぁ~
典医寺を後回しにして、外を見学。
だって、楽しそうだもの。寝てたって治らないと思うしね。
うわぁ、時代劇さながらっていうか、この時代ってこうだったんだ。
全てが質素。当たり前か。ここで暮らすって想像以上に大変なんだろうな・・・
私、このままってことないよね。ちょっと不安になってきた。
「よう、姉ちゃん、ひとりかい?」
あぁ、こんな時代にもいるんだ、ナンパ野朗が。
冷たくあしらうと、「このアマ」って手を握られたが、
次の瞬間、男が腹を抑えてうずくまっていた
「大丈夫か?」
振り返ったらヨンがいた。
「スリバンがひとりであなたが歩いていると連絡を受けました。
はぁ、何故大人しく出来ないのか、あなたというお方は。」
若干キレぎみのヨンだったが、私を見て安心した顔に見えた。
私じゃない、本当のこの人(女)に向けた顔よね・・・複雑だなぁ。
「チュンソクに理由を話し、今日はこのまま家で過ごせます。
マンボのクッパを食べてから帰りましょう」
そういうと私の手を引っ張りスタスタ歩き始める
その手の温もりも護る相手も私じゃない・・・
どんどん私が落ち込んでく。
「ヨンア、医仙様と一緒かい。こんな時間に珍しいね。
おや、医仙様は浮かばない顔してるけど大丈夫かい?
いつもより多めにクッパ盛ってあげるから元気だしな」
底抜けに明るい声で話し掛けてくれた
相当いまの私の顔は暗いんだわ。だって仕方ないじゃない・・・
もし、このままだったら・・・ヨンって人もそのうち気付くはずよ。
これだけ心配して仕事を放棄してまで来る人だもの。
目の前に座っていたヨンが身を乗り出して私の頬を指で撫でた
私、泣いてるの?知らず知らずの間に涙が溢れていた・・・
「イムジャ・・・何かあったのか?喋りたくても喋れぬもどかしさか?」
半分当たりで、半分違う。喋れなくて好都合。けど・・・はぁ・・・
「ほら、食べな!!」
またあの明るい声の人が笑ってクッパを差し出す
「ヨンア、医仙様を泣かすなよ」
一言いって忙しい店の中に消えていった。
ヨンは俯きながらクッパを食べる。私もその姿を見て食べ始めたわ
「またおいで!!」元気な声が見送る。いつもの私だったら同じくらい元気なのにな。
楽しまなきゃって思っていた心と裏腹に、凄く不安な気持ちが膨らんでいった。
さっきは引っ張るように歩いた道を、ゆっくりと私の手に指を絡ませ繋いで歩く。
あなたは今、どんな気持ちなの?
ふとヨンが立ち止まり、店先の小菓子を手に取った。
「これを1つ・・・」
私は甘いの苦手なんだよね。この人は顔に似合わず甘いの好きなんだ。
ふふ・・・面白い。あ、なんか笑ったら失礼だったかな・・・
ヨン、大丈夫よ。私のいる所は甘いもの大好きな男の人がいっぱいなんだから。
とぼとぼと歩いたら、私が最初にいた家に着いた。
まだ影を見る限り3時過ぎた頃なのかしら・・・
家に入って、ヨンがお茶を入れてくれた。
きっと普段はそんなことしそうにない人に見えるから
なんだか申し訳なくなってきた。
「イムジャ、小菓子は食べぬのか?」
そうヨンが言った。
申し訳ないけど、私は甘いの苦手なの。だから首を横に振った。
そしたら、
「イムジャ・・・そなたは本当にイムジャか?」
そう問いかけてきた。
・・・やっぱり分かるよね。分かっちゃったか。
きっと、あなたの人(女)は甘党なのかな?
けど、ごめんね。今はあなたの知っているイムジャの振りをさせてね。
だって、怖いんだもの。あなたのその優しさに向かう先の人(女)の中身が
実は違う女って分かった時、私、殺されちゃうんじゃないかなって・・・
そんなことを考えて、気がついた時には彼が目の前に立っていた。
まずい・・・この状況・・・絶対ヤバイよね・・・
ヨンは私を抱きしめて耳元でこう言ったわ
「閨に行ってもいいですか・・・」
・・・殺されるよりかましか?
けど、この状況下で私が頭で正直に思ったこと。
真昼間で恥ずかしくないのか?とやけに冷静に思った。
首を縦に振っちゃった。もう、どうにでもなれ状態よ。
そしたら姫抱っこして、寝室に連れ込まれた。
すっごいドキドキした・・・
はい。この後は致します。勿論致しますが、
この後は想像にお任せ致します。
え?時間一杯するの?さぁ、どうでしょう・・・
じゃぁ、一文、こんな感じで・・・
声が出ないのをいいことに、あなたは私を翻弄する。
こんなにされたら、忘れられなくなるじゃない・・・
どうせ夢だから、いいのかな・・・
書き始めたらこんな感じになっちゃいました。
あはは・・・ by ruri
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イムジャの中に乗り移ってしまって、チェヨンと過ごす…

その発想にりお、びっくりしております。でも、なんだか読んでてちょっと切なくなってしまった
ヨンはウンスだと思ってるのよね…ううう。24時間でサヨナラって思ったら、ウンスの中で過ごして、消えゆく方が幸せなのも…

こちらからどうぞ
*そんなに、直接的ではないですが、【R 18】です。不快に思う方は閲覧をお控えください

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