私は、美容外科に転向して早いもので5年。

形成外科に5年

研修医2年

なので・・・

 

医者12年目となります。

つい最近医者になったと思っていたら、気がつけば医学生(6年間)の2倍の時間医者やってますね笑

 

 

美容外科、特に研修からいきなり美容外科に転向組の初心者3点セットは以前は・・・

 

①二重埋没

②くま取り(経結膜脱脂)

③糸リフト

 

と言われていました。

 

どれも切らない治療であり、特に①と③は後戻りする治療です。

手術技能習得が比較的簡単で、かつリスクが少ない治療です。

手術時間が短い上に、患者様としてのハードルが低い(ダウンタイムが少ない、傷跡がない、費用が安い)ので希望する患者様の数も多い。

 

以上から、美容外科になりたてで最初に指導を受け技術を習得するべき手術となります。

 

これが良いとか悪いとかの話ではありません。

誰でも「初めて」「初心者」を経験します。

私も美容外科になりたての時は上記3点の手術を集中的に指導を受けました。

形成外科を5年やっていても、意外と美容手術は勝手が違って難しく修正をしたりクレームを言われたりしたものです。

 

この3点セットに加えて最近は「眉下切開」が初心者セットに加わってきた印象があります。

 

日本では(世界も?)美容外科医が激増しています。

今年は噂では400人ぐらい美容外科が増えたそうです(減る人も多いとは思いますが)。

1年間に医者は9374人程度増えます(2022年度、厚生労働省)

つまり20人に1人が美容外科になっている計算です。

すごい人数です。

 

イメージではどこの医学部でも学生の人数は人学年100〜120人ぐらいです。

5~6人が美容外科に!!

 

私の当時を思い出すと、

外科・整形外科が多くて15人づつくらい

あとは皮膚科と消化器内科も多くて5人〜10人くらいだった記憶があります。

 

そのまぁまぁ多い診療科に美容外科がランクインしたという状態です。

 

美容外科が増えるてますが、患者様の人数は固定です(実際は美容治療がポピュラーになってきており、かなり増えてきてますが)。

 

すると初心者3点セット手術を受ける患者様の争奪戦となります。

つまりレッドオーシャン

 

レッドオーシャンを抜け出すために、次のステップに乗り出します。

そこで「眉下切開」

 

眉下切開は皮膚を切除して縫合するだけの単純な手術です。

 単純と言っても、メスの入れ方、皮膚縫合、切除幅の設定など拘ると深い手術です

 

リスクも他の切開系手術と比較すれば少ないでしょう。

 

ただし!!

 

これは眉下切開が適応な患者様の場合の話です。

 

全ての手術には適応と非適応があります。

 

非適応に方に手術を行えば・・・不幸な未来が待っています。

 

眉下切開は傷跡が一生残る手術です。

また、目尻側に吊り上がったり眉と目の間が平坦になったりなど、独特の顔つきになる可能性があります。

 

適応かどうかの判断は慎重に行うべきです。

 

簡単にいうと、年齢で判断するものではありませんが・・・

「20代で適応となる可能性は稀」

「30代は適応となる人がちらほら」

「40代〜適応となる人がそこそこ」

という印象です。

 

また、眼瞼下垂がある方には非適応です。

軽度であれば適応なこともあります

 

眼瞼下垂があるが二重側で切開したくないから(リスクが高いから)眉下切開でとお願いされることもありますが、これはNGです。

 

眼瞼下垂⇨眼瞼下垂手術

たるみ⇨眉下切開

 

です。

最近は特に大手クリニックで安易に眉下切開を勧められがちです。

この風潮は非常に良くないと思います。

 

ちなみに眉下切開自体は非常に良い治療です。私自身も受けて大満足です。

知り合いの美容外科の先生でも受けてる人多いです。

 

 

非常にわかりにく説明で申し訳ございません。

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