2004年モントリオール世界映画祭グランプリ受賞
作品の「シリアの花嫁」を、今BSジャパンで観て
ました。
中東の映画でしたが、いやー
どこの国の女性も強いですね~
簡単にストーリーに触れますね・・・
イスラエル占領下にあるゴラン高原に住むある娘が
「写真」だけでお見合いをしてシリアに嫁ぐというお話
で、最初から中東の難しい事情が淡々と重く暗く続き、
美しい花嫁もずっと暗い顔をしていたのですが、
後半からが見どころでした。
境界線の引かれたゲートの前(炎天下!)で、
花嫁はウエディングドレス姿で出国手続きを延々
と待たせれており、手続きが終われば、晴れて
ゲートの向こうの男性(まだ会ったことがない人)
と結婚式となるのですが、
実はこの境界線を越えるということは片道切符で、
もう二度と故郷には戻れないという複雑な立場。
軍が力を誇示するように「この書類では通せない」
など、お互いの小競り合いで埒があかず、大勢の
関係者や家族が結婚式を延期しなくてはいけない
のかと右往左往します。
ずっと不安がっていて1度も笑顔を見せなかった
花嫁が、しきたりとか、
軍の圧力とかを軽くいなすかのように、
最後に1人スックと立ち上がり、その
まま後ろを振り向かずに、勝手にゲートを開けて
(いいのか?撃たれたりしないの???)
嫁ぐ先のゲートへ歩き出すというエンディング
でした。
でもその姿の美しいこと・・・
初めて花嫁は「自分の意思」で歩き始め、その
表情は控えめながら、笑顔なのです。
また、その姿を見た姉も、何かを思い、泣き笑い
の顔で、1人、別の道へと歩き出しました。
そういうのって、伝播するんでしょうね。
話は変わって・・・
昨夜は龍馬伝の最終回を観て、龍馬の
最期にせつなくて号泣 してましたが・・・・
(福山雅治やっぱりカッコイイ)
時代はめぐりめぐって、今の日本もまた激変の
時。今までの成功体験が通じなくなって、
世の中の仕組みとか考え方を大きく変えて
いかないと厳しい状況にきてますが、
こういう時代は、案外、女性の方が
しがらみがない分、大胆に過去を壊して、
変えていく力を、潜在的に持って
いるのかも・・・って思いました。