【セミナーレポート】コスメを読む -ファンデーションの種類別に成分を読み解く- | 日本化粧品検定協会のブログ

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引き続き、『コスメを読む』セミナーのレポートです。
ファンデーションの種類別に
成分を読み解いていきましょう!
ファンデーションを構成する成分とは?のレポートはこちらから



ルースパウダータイプ(粉末)
さらさらとしたパウダーでできているタイプの
ファンデーション

基本的にはツヤぽっく仕上げたいときにおすすめの
ベースアイテムです。
さらさらっとしているのが特徴であるように、

配合成分
無機顔料をベースにした着色剤+感触調整粉体


油分が入っていないので、お肌への付着力が弱く
化粧崩れしやすい。カバー力は比較的弱い。

その分、簡単な洗顔で落ち、
自然なツヤ感を出したい方や、
今日は薄化粧がいいという日にはオススメ

粉がメインなので、脂性肌の方が使えば、
分泌された皮脂を吸い取ってくれる働きも
期待できます。


プレストタイプ(固形)
粉を押し固めてできたファンデーション

こちらはマットなお肌を作るときにお勧めしたい
ベースアイテム。
カバー力はルースタイプよりも優れています。

配合成分
無機顔料をベースにした着色剤+感触調整粉体
+少量の油性成分

油性成分の配合理由

「つなぎ」の役割
持ち運びが容易な固形状になる


接着剤の役割
肌の上に粉がしっかりつくことで
耐水性があり、化粧崩れしにくい

一方で、伸びが悪く、均一に
伸ばすのが難しいのも特徴


プレストパウダータイプによく使われる
油性成分は

ミネラルオイル、水添ポリデセン、
リンゴ酸ジイソステアリル など



リキッドタイプ(液体)
液状のファンデーション
伸びが良く均一な色味をすばやく作れます。

配合成分
無機顔料をベースにした着色剤+感触調整粉体
に乳液やクリームで混ぜたもの

乳液やクリームベースに含まれる保湿剤や
油性成分によるスキンケア効果も多少あります。

油分が肌に広がることで、水を弾いたり無機顔料が
肌に密着します。

耐水性や化粧崩れのしにくさは
ルースパウダータイプとプレストタイプの間くらい


プレスト>リキッド>ルースという順番


油っぽいギトギトやテカテカを避けるために
サラっとした感触が特徴のシリコーン油
多用されています。


ファンデーションは仕上げたい肌イメージで
選ぶ方法もありますが、
構成成分を理解し、
自分の肌質や肌悩み、用途から選ぶことも
おすすめです


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コスメが読めると化粧品はもっとおもしろくなる

次回は日焼け止めの成分を読み解きます!
紫外線が気になる季節になってきましたね。
お楽しみに