本日、OSK日本歌劇団による夏のおどり、千穐楽日です。
関係者の皆様、おめでとうございます。
尚、TOPでいらっしゃいます高世麻央様のご卒業公演となります。
特別な思いで、過ごす一日となります・・・
 

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さて、話題は変わりまして・・・
表題のとおり、私どもの業界でも、昨日年に1回のBIGイベントがございました。

 

先だってこちらでもご紹介をさせていただきました、第52回 西日本紳士服技術者団体連合会 ゼミナールが、昨日、無事終了いたしましたので、ご報告を申し上げます。

 

天災、悪天候により、各地で被害が発生している時期ではありますが、この状況下、多くのテーラー(注文服技術者)たちが腕によりをかけた渾身の作品を出品する大切な一日でした。

コンテストは、全国より当初14名の若手テーラーがエントリーされ、結果最終ゴールされた方は、10名のテーラーさんでした。

 

地震もありました。

 

水害もありました。

 

若手テーラー作品のコンテストでは、恵まれない環境の中、針を進め、作品を仕立てあげられた次世代を担う若手テーラーさんの作品から、強いエネルギーを感じました。

今回は、ドーメルジャパンさんの生地、アマデウスを用い、テーマとなるキーワードに沿ったデザインで、各々が柔軟な発想で作品を創り上げるとう内容でした。
10作品の中には、ダブルスーツ、シングルスーツ、変形ジャケット+パンツなどなど若手らしい発想の下、完成された素晴らしい作品が並びました。

1位の大阪府知事賞を獲得されたのは、長崎からご参加の若き4代目テーラーさんでした。

そして、2位となるドーメル賞には、なんとムッシュこと、酒井利之先生の姉弟子さん、八尋真紀さんが獲得されました。


(画像提供:山本 尚侍 氏)

 

お顔は、ご本人のたってのご希望で、隠しました^^
八尋真紀さんの作品は、こちら。

(画像提供:山本 尚侍 様)
 

10年以上もの時間をかけ、お弟子さんたちに愛情を持って技術を伝承しておられる酒井先生。
また、そんな酒井先生の下で、独身時代から、ご結婚、3人のお子さまのご出産を経験され、途中あきらめることなく、今日もなおアトリエで修行を積んでおられるお弟子さん。

 

師匠に自作のスーツを仕立てあげられるお弟子さんのお気持ち。
お弟子さんの成長ぶりを感じ乍ら、袖を通される師匠。

 

お二人とも、どんな思いだったことでしょう。

素晴らしいお二人を間近に感じながら、我々も、ものづくりに励むことができることに、感謝です。

 

今回の受賞は、我々にとっても”誇り”となり、指針となりました。

 

心よりお祝い申し上げます。
 

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舞台公演は総合芸術です。

我々衣装担当者は、その公演を構成する役割の一端を担うために、酒井先生たちのように、こうして長い年月を費やし、日々精進しております。

そして、一つの作品を完成させるために、我々だけの感性だけではなく、多くの先生がた、関係者の方がたのご意見を具現化して行く責任があります。

技術の向上は、そのための準備です。

素晴らしいエネルギーが流れるアトリエで今後とも切磋琢磨しながら、作品作りに全力で挑もうと思います。

また、マスターテーラーの作品では、ショーのお手伝いもさせていただきました。


(画像提供:山本 尚侍 様)

酒井利之先生の作品は2点、出品されております。

ご興味のある方は、昨日の様子がyou tube に上がっておりますので、ぜひ、こちらをご覧くださいませ。
https://www.youtube.com/watch?v=IWpnkKtm33U&feature=youtu.be
(八尋真紀さんの作品のコンテストの様子は、22’35”あたりから)
(酒井利之先生の作品は、1:34’10”あたりから)
(八尋真紀さんの受賞風景は3:06’48”あたりから)

ご来場いただきました皆さまに、心よりお礼を申し上げます。
ありがとうございました。