SDR_TRXの製作(その3) | VXQの無線活動

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SDRについていろいろと調べてきた中で、公開されているプログラムはいくつかあるものの、それらを紐解くのはなかなか大変そうで、どうしたものかなと考え始めていたところでしたが、
やっと、自分にでもなんとかなりそうなサイトが見つかりましたので、内容をトレースさせていただくことにし、製作をスタートしました。
どのサイトを基にしているのか?、しばらくはヒント程度でいくことにします。(笑)

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まずは、ハード部分です。

7メガのRFを受信してAF帯のI,Q信号を出力する、簡単な受信機を組み立てました。局発は水晶発振1波の固定周波数です。

とりあえずバラックなので画像はなし。


7メガのキャリアをSGから入力して、出力をオシロで観測。

 

イメージ 1


90度位相がずれているみたいですので、OK。
良く見るとレベルが合っていません。再度ちゃんとしたのを作るようです。


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ここからは、ソフト部分です。

できるだけブロック毎に、可能な部分は外部に出力して確認しながら進めるようにします。
手間はかかりますが、ハードで製作するときと同様のやり方です。
こうすると、不具合があった場合にどこがいけないのか特定しやすくなるんじゃないかと思います。


入力したAF帯のI,Q信号を、それぞれ+/-45度位相をシフトするフィルタを通します。帯域はこんな感じ。

 

 

イメージ 2

 


試しに、I,Q入力に同相の信号を入力してみると、下のような波形が出力されます。

 

 

イメージ 4


90度くらいずれていますので、OKとします。


次は、ハードで90度位相をずらしたI,Q信号を入力してみますと、

 

 

イメージ 5


同相になり、


I,Q入力を入れ替えると、

 

 

イメージ 6


位相が180度ずれて、反転します。

ここで、SGから入力した7メガの信号を、局発周波数の上下にスイープしてみますと、全く同様にUSB/LSBで出力波形の位相が反転します。

これを見て、「教科書どおりだぁ~!」と、ちょっと感動してしまいました。


次に、I,Qをミックスしますと、逆サイドの信号は打ち消され、
さらにローカルOSCとミックス。
このあたりもその都度オシロで確認しながらですが、波形は代わり映えしませんのでパス。


そして、下のようなAF帯域のフィルタを通して、

 

 

イメージ 3


受信機のおおまかな部分は完成です。

実際に7メガのSSB交信を聞いてみたところ、固定周波数なのでゼロインはしませんでしたが、CQを出しているのが確認できましたので、「やっとできたぁ~!」というところです。

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まだ、一応受信できているだけですので、続けてVFO,AGC,S-meterなどを組み込むことにします。

その次はTX部分ですが、こちらも勉強しながらですので、時間がかかりそうです。

また、表示器をどうするかも未定です。
とりあえずは、今までのような16x2のキャラクタ表示器になりそうですが、せっかくのSDRですので、カラーのビットマップ画面にしてみたいなとも思います。
bin,