ポリスイッチはヒューズの代わりになるのか・・・?
基板に簡単に付けられるタイプのヒューズを探して秋月で検索したところ、ポリスイッチが候補に上がりました。
ネット情報では、『瞬断性は無い。発熱する。完全にOFFにはならない。』ということらしく、どうなのかな?と思いながらも、ダメもとで他の部品と一緒に注文してみました。
入手したのは、200mA(400mAで遮断)というものと、1.25A(2.7Aで遮断)というものの2種類です。
ちょっと手が空いたのでテストしてみました。
200mAタイプ

1.25Aタイプ

テストに使用したエレキーは30mAも流れませんので、こんな軽い負荷なら電圧降下はほとんど無く、通常動作はOK。多少周囲温度が上がっても問題なさそうな感じです。
ヒューズ代わりになるかと、電源をショートしてみたところ、
200mAタイプは、電源のメーターの読みで瞬間300mA程度流れてすぐに電流が減少していき、60~80mAで落着きました。
この状態でポリスイッチは発熱し、指で触れない程度。
数秒間そのままにしておきましたが、電源ショートをやめれば復活します。
これなら、用途を選べば使えそうです。
もうひとつの1.25Aタイプは、実験に使った電源が3A程度までなので、MAXの3Aでもほとんど発熱せず、電流も減りません。
この状態で試しに半田ゴテで熱してみたところ、相当熱くなったところで急激に電流が減少しました。もっと電流が流れてそこまで発熱すれば動作するんでしょうね。鉛バッテリーをつないでテストしようかとも思ったのですが、リード線をテストクリップでくわえてるだけですのでやめておきました。
ということで、ヒューズとは違って完全にオフにならないので、ショートしたままですとポリスイッチ自体が相当熱くなりますが、機器内部などで周囲にスペースを空けて取り付ければ、極端に異常な過電流に対する保護用としては使えそうです。
当局、電源ショートに関しては結構気にしておりまして、車に積んでいる移動運用用のバッテリーには、当然バッテリーの端子のすぐ近くでプラス・マイナス両側に20Aのヒューズを入れてあります。
これとは別に、エレキーなどの電源ケーブルにもバッテリーの近くで2A程度のガラス管型ヒューズを入れていますが、その代わりにヒューズホルダの中にポリスイッチを仕込んでおけばいいんじゃないかと考えるわけです。
でもやっぱり、完全にOFFにはならず発熱状態が続く、というところが気になりますので、この用途には今までどおりヒューズを使っておくことにします・・・。
昔、空物の電動ラジコンに夢中だった頃、テキトウに探してきた2次電池に同じような形のものが貼り付けてあるのがありました。過充電で電池が発熱したときの保護用なんでしょうけど、機体が空を飛んでいる最中に落ちちゃうといけないんで、はずして使っていましたね。どこかにころがってないか探してみましょう・・・。
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