祝辞とお目汚しと何か | DNAの手記

祝辞とお目汚しと何か

敵さんの某名物隊長が長編SS執筆、お疲れ様です。

いやぁ、読み応えばっちり、これ勝手に保存していいデスカ?


http://blog.livedoor.jp/whimcat4069/archives/50749661.html#comments


とりあえず↑を読むヨロシ


これを読んだらFMOやりたくなるって、マジで

にしても、ウチとトリさんですかww

あっちのサイトでも取り上げてるんだろうなw


というわけで返信SS

彼の文章力とでは月とスッポンながら、下手の物好きってことで勘弁をばw



<ホワイトリバー攻防戦・前夜>



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正規部隊の体の良い露払いをさせられるのはいつも何かしらの問題を抱えている部隊である。



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開戦当初、敗走に次ぐ敗走だったOCUだが、徐々にUSNの戦術パターンを解析し、

対抗策を見つけ戦果を挙げるBGが数多く現れるようになった。


幾千にも積み上げられた味方の屍の上に築き上げた小さな勝利だった。

しかし、一つの勝利は連鎖し、OCU内部の復讐に燃える兵士達は腐敗した上層部からイニシアチブをもぎ取り、

USN上層部の腐敗に嫌気が差した亡命兵達と共に一丸となってフリーダムを目指した。


敵の手に落ちた大型ミサイル発射施設の奪回作戦を陽動に、

別方向の補給路から一気に攻めあがったのだ。

奇襲に次ぐ奇襲、強襲に次ぐ強襲

つまりは電撃作戦

ロクスタ主要部を奪回した勢いは衰えることを知らず、

数週間後にはついにフリーダム市に到達、全市街地奪回に成功する。





フリーダム奪回に成功したその日、友人であり、

同期の部隊であるトリニティのトシ隊長と共にフリーダム市庁舎内に臨時に設置された司令部に召集された。

最初、呼び出された理由をフリーダム撤退時のドサクサに

軍需工場からガメた資材の件がバレたのかと思ったが違うようで、


現在フリーダムエリアほとんどを手中に収めたOCUだが、

未だホワイトリバー、グレインビルといったペセタ寄りの都市では

USNの精鋭部隊が熾烈な反抗を繰り広げている。

更に偵察衛星からもたらされた情報によると、敵増援部隊がいくつも集結中とのこと。

その武装解除をS.H.B.W.D.とトリニティの合同で行えということらしい。



要するに正規軍の主軸部隊が大々的に制圧作戦を実行する前に、まず我々が尖兵となって

障害を排除しろということだ。





任務受理から5時間後、輸送トレーラー4台はホワイトリバーから10kmほど離れた宿営地に到着した。

既に大納言や他の部隊がホワイトリバー周囲を封鎖しており、2時間後に彼らと入れ替わり、

未だ市内で戦闘中の敵部隊の武装解除をしなければならない。


「敵さん、補給も無いのによくやるよ...」


「アマナイ、俺らの出番は無いんじゃないか?ここにいる正規の部隊だけでもナントカなりそうな気がするが...」


補給を断ってから既に27時間が経過しており、

陸路からの増援部隊は大納言がその大半を殲滅したということは無線で聞いてはいたが。


「まぁ、普通はそうだよねぇ?」


我々に与えられたテント内部に広げた戦局図に、先ほど得られた情報を書き込んでいく

対空車両やヴァンツァーの配備状況、敵の予想潜伏先、それらを総合して判断した戦闘予測などだ。


そして先ほど

『この絶対包囲の中陸路でのホワイトリバーへの進入は、もはや不可能である。

既に周りには対空MS車両がいくつも配備され、ヘリでの進入も不可能といえる。

故に脱出も不可能である。』

っと笑顔で出迎えてくれた前線指揮官からそう告げられた。


「確かに余裕をかましたくなるほど完璧だよ、もしもトリニティとS.H.B.W.D.が逆の立場ならどうする?」


問いかけるトシの顔を伺う、表情から察するにおそらく二人の答えは同じだろう。


「さっさと投降して楽になる」


結局のところ、内部にいる連中もそう思っているはずだと思いたい。


「一応策敵重視の編成と装備で待機、本隊と分隊2つに分けようか...」


そういって大きな凸形のコマと小さい凸形のコマを地図の上に置く。


「妥当なところですね、正規軍の封鎖が甘い幹線道路401号に本隊、分隊はそこにつながる主要ラインを確保させましょう」


それをトシは動かし、2本の道に小さな凸形のコマを配置していく。


「水路と障害物多数か、例の新型複合センサーが役に立ちそうだな。あとはいつもどおりの人員配置でいきますかね」


そうしてトシはすぐさま仮設ハンガーに連絡を入れ、指定した装備の準備を急がせる。

あとはメンバーを招集し、いつもどおり仕事をこなせば良い。

自分達が守りにつくのはOCUが制圧している地点のど真ん中、

消耗しきった部隊が突っ切って突破できる確率は万に一つも、億に一つも無いであろう。


「ただなぁトシさん、嫌な予感がするんだよねぇ~」


「やめてくださいよ、貴方の予感は変なときに当たるんですから!」


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この会話から2時間40分後に、ホワイトリバーにC-10輸送機からある部隊が降下した。

それを聞いた俺はいつもの様にトシからド突かれることになる。