ピグミーマルチストライプローチ(Yunnanilus cruciatus)について調べてみる | そこものログ

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熱帯魚の写真を紹介するブログです。
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数年前に購入したピグミーマルチストライプローチ、今も元気なのですがちょっと困ったというか、不思議に思っていることがあります。

 

 

この魚、こんなにデカくなるものだっけ?全長で言うと4㎝ほどなんですが、体高が出てその…かなり太っているように見えます。ネットで見かける写真や、飼っている他の個体と比べても大きくて太っていて、なおかつストライプ模様もくねくねしたり枝分かれしているような。寅年だけに虎の縞模様っぽい雰囲気がありますね。

これは深掘りしてみる甲斐がありそう。

 

 

いい写真が撮れなかったんですが、他の水槽にいる典型的なピグミーマルチストライプローチ。学名で言うとこちらがYunnanilus cruciatus(ユンナニルス・クルシアトゥス)で、小さくてストライプもまっすぐ整っているように見えます。Fishbase調べで分布はベトナム、最大3.4㎝。

ということで、Yunnanilus属で他に似た種類を探してみたところ、Yunnanilus pulcherrimus(ユンナニルス・プルケリムス)が問題の大型で枝分かれストライプのスイミングローチなようです。こちらもFishbase調べで、 分布はHongshuihe River, Xijiang River basin in China. 最大5.8cmということで、ベトナムや中国にかけて分布している似たローチのうちベトナム側にいる小型種がcruciatus、中国側に分布している少し大きい種がpulcherrimusということのようです(実際の分布はそこまではっきり分かれているわけではないと思いますが)。

このローチには色々な流通名があって、自分が最初に見たときは「ベトナムゼブラダータガラ」、最近は「ピグミーマルチストライプローチ」の表記を見る機会が多いですが、「フライングフェリス※」という名前で売られることもあるようです。

違う名前で同じ魚が売られていることもあれば、同じ名前で複数の違う種類が売られていることもある…というのはアクアリウムでよくあることで、統一してほしい気持ちもありますが、調べてみる楽しみもあると思います。ピグミーマルチストライプローチ(Yunnanilus cruciatusのほう)は入荷するときは結構頻繁に入荷がありますが、入荷しないときはぱったり見なくなります。今、行きつけのお店にまだまとまった数がいるので追加してみたいと思います。

 

※…フライングフェリス(飛ぶ猫)、フライングフォックスをもじって付けられた?