小さな世界に4人の変わり者がおりました。
世界で誰より喜んだ人
生まれたことに、歓喜した。
誰かがコケても、喜んで、
自分がすっ転んでも、喜んだ。
何でもかんでも、喜んで、
誰の幸も不幸も、喜んだ。
世界で誰より怒った人
生まれたことに、憤怒した。
誰かの誤ちに、怒ってて、
自分の誤ちすらも、怒ってた。
何でもかんでも、怒ってて、
誰の幸も不幸も、怒ってた。
世界で誰より哀しんだ人
生まれたことに、悲哀した。
誰かの間違いに、哀しくなって、
自分の間違いさえも、哀しくなった。
何でもかんでも、哀しくて、
誰の幸も不幸も、哀しくなった。
世界で誰より楽しんだ人
生まれたことに、享楽した。
誰かの失敗すらも、楽しくなって、
自分の失敗すらも、楽しくなった。
何でもかんでも、楽しくて、
誰の幸も不幸も、楽しくなった。
けれど四人は、それぞれ孤独になった。
なぜか四人は、自然に出逢い、
そして、同じ悩みを口にした。
どうして私たちは独りぼっちなのかと、
どうして私たちはこんなに思っているのに、
みんな同じように思ってくれないのだろう。
互いが互いに言いました。
あなたは凄く、喜びすぎだよ。
あなたは凄く、怒りすぎだよ。
あなたは凄く、哀しみすぎだよ。
あなたは凄く、楽しみすぎだよ。
4人は声を揃えて、「そうだったのか」と笑いました。
わたしにも、その喜びを分けて下さい。
わたしにも、その怒りを分けて下さい。
わたしにも、その哀しみを分けて下さい。
わたしにも、その楽しみを分けて下さい。
誰よりも分かり合った4人の変わり者は、
互いの想いを受け取りました。
気づいたら、肩を組み合い4人の友は、
互いの幸も不幸も寄り添い合いました。
時は流れ、4つの国が出来上がり、
4人の王は満たされていました。
国民達も、みんな、み~んな満たされていました。
あっという間に世界の声が響き渡り、
あっという間に伝えられていました。
4人の王は、みんなにとっても忘れられない友となり、
伝え続けたい物語となったのです。
~おしまい~
今日は曇りで程よい眩しさ、
空気の冷たさが心地よく、
一息一息の美味さにご満悦。
ほなまた(´~`)ノシ
今日は曇りで程よい眩しさ、
空気の冷たさが心地よく、
一息一息の美味さにご満悦。
ほなまた(´~`)ノシ