23日付で京都のコロナ患者を治療している高度専門医療機関連名で以下のメッセージが出されました。一面真っ赤な地に白抜き文字で書かれています。(このブログでは赤文字で文言を抜粋してみました)
https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/info/pdf/20210823_01.pdf
(以下抜粋)
1. 京都府においても新型コロナウイルス感染症の第 5 波の爆発的な感染拡大 がとまらず、8 月 20 日に緊急事態宣言が適用されました。会見で西脇京都 府知事は「災害級の危機である」と述べられていますが、このままでは本年 春の第3・第 4 波において関西圏において経験したように、また現在首都圏 で数多くみられつつあるように、適切な医療を受けることができない自宅療 養者のうち死亡される事案が京都府においても発生しかねない災害レベル に達しています。
2. この災害級の医療の危機に対応するために、新型コロナウイルス感染症重症 患者受入医療機関では、新型コロナウイルス感染症重症例の治療のために集 中治療室(ICU)の病床を使用せざるを得ません。このため、治療後に ICU における管理が必要な高難度手術や侵襲度の高い治療(たとえば心臓血管外 科手術や生体肝ないし生体肺移植、難易度の高い食道がん手術あるいは特殊 な抗がん療法など)については、緊急性の高いものを除いてほとんど停止を 余儀なくされつつあります。
3. 救急応需困難例が多発しており、脳卒中や循環器病をはじめとする救急医療 やがん治療などはすでにかなり制限を受けており、かかりつけ患者が急変し た場合であっても必ずしも入院できない事態とまでなっています。
4. 【京都府民の皆様へのお願い】 救わなければならない命を救うために、感染の明らかな誘因とされている 行為(屋内屋外を限らず複数名での飲食、マスクなしでの会話)を何卒回避 していただきますようお願い申し上げます。是非自分を守り、家族や大事な 人を守る行動をとってください。 感染の明らかな誘因とは考えられていなかったデパートやスーパー等で の買い物のような日常の外出の後にも感染の発症がみられるようになって きています。8 月 20 日には全国知事会から政府にロックダウンが要請され ましたが、外出そのものを可能な限り少なくしないと感染拡大は止まりませ ん。 新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の提言にありますよ うに、感染を抑えるための最低限の目標は昨年の第1回緊急事態宣言時のよ うな人流の削減です。 できる限り外出を控えていただきますよう何卒ご協力をお願い申し上げ ます。