特に、
若い人にたくさんチャンス与えるべき
質疑応答の中で、本庶さんは、基礎研究への予算配分のあり方について、「生命科学については、わたしたちはどういうデザインなのか理解していない。AIとかロケットはデザインがあって目標に向かってプロジェクトを組めるが、生命科学はほとんどわかっていないので、デザインを組むのが難しい。その中で、応用だけやると大きな問題が生じると思う。つまり、何が正しいか分からないところで山をみんなで攻めようというのはナンセンスだ。多くの人にできるだけ多くの山を踏破してもらって、そこに何があるか理解した上で、どの山が本当に重要な山かを調べる。そういう段階だ。だから、もっと予算をばらまくべき。ばらまき方にもやり方があるが、特に若い人など、もっとたくさんの人にチャンスを与えるべきだと思う」と述べました。
簡単に信じない 考えて納得いくまでやる
また、本庶さんは「研究は、何か知りたいという好奇心がないといけない。そして、簡単に信じない。よくマスコミの人はネイチャー、サイエンスに出ているからどうだという話をするけれど、9割は嘘で、10年たって残っているのは1割。まず、論文とか、書いてあることを信じない。自分の目で確信を持てるまでやる。自分の頭で考えて納得いくまでやる、というのがわたしのスタンス。賞というのは人が決めるもので、出すところによって考え方が違う。一言で言うと、わたしは幸運な人間だ。PDー1を見つけたときにがんにつながるとは思わなかった。たくさんの幸運があって、こういう受賞につながったと思っています」と述べました。
これらの中で、特に、
『つまり、何が正しいか分からないところで山をみんなで攻めようというのはナンセンスだ。多くの人にできるだけ多くの山を踏破してもらって、そこに何があるか理解した上で、どの山が本当に重要な山かを調べる。そういう段階だ。だから、もっと予算をばらまくべき。ばらまき方にもやり方があるが、特に若い人など、もっとたくさんの人にチャンスを与えるべきだと思う』という部分や、
『研究は、何か知りたいという好奇心がないといけない。そして、簡単に信じない。よくマスコミの人はネイチャー、サイエンスに出ているからどうだという話をするけれど、9割は嘘で、10年たって残っているのは1割。まず、論文とか、書いてあることを信じない。自分の目で確信を持てるまでやる。自分の頭で考えて納得いくまでやる』という部分が、
恐れながら私もいちいち表面化させて書きはしないけれども、内在させている事なので、そのような事を先生と共有させていただいたということは、とても嬉しい事です。
ノーベル賞の受賞が無かったら、先生のこの会見を拝見することができなかったでしょうから、やはり私のような考えをもつ人間のこころを救ってくださった、という意味でも、本庶先生の御受賞は本当に喜ばしいし、嬉しいし、助かったし、こんなややこしい厳しい自分の想いに対して『それでいいんだよ』と承認してもらえた気がします。。。
私はずっと考え続けています。『ほんと?』って。『そんな風に言い切っちゃって、いいの???』っていつも思ってます。
人様が私に対するレッテルとか、誰かに対する小さな言葉でも、『そんな簡単に言い切っちゃっていいの???』という想いがあるから、
早々に言い切ってしまう人とはすこぶる相性が悪いですwww
考えて考えて考えて考えて、
試して試して試して試して、
自分の目で確信を持てるまで、自分の頭で考えて納得いくまで、
ずっつずっとやり続けています。。。
それ即ち、私が生きるということ。。。
先生のお言葉をお借りして、自己表現できました。
私は、基礎研究をとても尊敬していますし、大切にしています。
これからも私は私を研究するでしょう。
私が対外的に受けたショックを通じて、神経細胞を知るでしょうし、免疫を知るでしょう。
もっともっと知るでしょう。
それが社会に合わず、つまはじきにされて、もっともっと知るでしょう。
そうやって生きていくのだと思います。
直接面識は無い先生ですが、そういう意味で、偏屈と思える(先生御免なさい。。。一般の人が思うであろう意見を書いたまでです)研究者さんたちと、
袖すり合える、という側面で、
私は京都大学大学院や、研究者することと、知り合えて、
本当に良かったと思います。
良かった、、、というより、助かったのだと思います。。。
それまで誰にも理解してもらえませんでしたから。
☆一般の人は、有名な賞をもらって初めて、その人を知り、
その受賞者を神格化し、
その受賞者と関係ある人や、関係あることを、背景効果として、
やっと認めるんですよね。。。
なんとも悲しいけれど、それが人間なら、仕方ないというか、
そういうものなんだな~、って、受け容れることにします。
そういう意味で私にもよいタイミングだったと思います。
そのような一般ではとても生きられない先生が受賞されると、
私もうれしいです。☆