教育学では小中学校を初等教育。高校を中等教育。大学以降を高等教育といいます。大学の二年までは一般教養だから本格的に専門を履修するのは短大や専門学校卒業のその先、ということになりますね。

 

私はTwitterで精神科医の石川うたさんをフォローしているのですが、本当に一生懸命、ご自身のお時間の殆どすべてといっていい位患者さんと向き合う時間に尽くしてくださっています。患者さんの様子からフィードバックし、さらに自己研鑽なさりながら、お忙しい中を「それでいいんですよ」のツィートを毎日アップしてくださいます。

 

そのツィートに今日は承認欲求について書かれていました。あるフォロワーさんが自己否定してしまう癖があって、なかなか承認を求められない(激しく遠慮してしまう)ので、これから認知の修正をしたい、というものでした。それに石川うたさんが反応なさったんです。

 

私もそうなので、返信しました。書きながら思いだしたのです。私は結果主義や第一印象やその人の思いこみでいきなりレッテルを貼られていたということを。もう少し具体的にいうと、「何故100点じゃないんだ」です。99点でも98点でもダメ。小学校でも中学校でも高校でも。そうして「全て自分に課せられた問題で満点を取って東大に不合格になんてありえない」など。

 

言っている意味は解ります。でも、高校卒の母がそれを言ってどうなるのですか?つまり、東大に行くのはなぜか、です。なりたい人や就きたい職業に「東大ならでは」なのなら是が非でも行けばいいと思います。確率が上がりますから。でも確率なので100%ではありません。母は旧財閥系の金融機関か商社に事務職で就職して欲しいようでした。そこで社内結婚する時に吟味すれば、出世する男を捕まえられると言う考えです。そうでなくても福利厚生がしっかりしているから、ずっと働いていれば将来安泰だ、と。

 

あの~・・・その職業に就くのに東大の学部卒の肩書要りますか?官僚になりたかったり、学者になりたかったりするのなら、東大は花形でしょう。けれど、そうじゃない。じゃあ、旧財閥系の金融機関か商社に事務職で就職するのに有力な学校はどこなのか、を探せばいい・・・していないんですね。怠惰です。想像力もない。あるいは公務員試験を受けて、自治体に採用される、というのはどうでしょう?それも考えていない。だから手っ取り早い思考の結果(短絡思考)が「全て自分に課せられた問題で満点を取って東大に不合格になんてありえない」になるのです。

 

話を戻しましょう。  専門課程になると、何をするか。私の場合ですが、例えば数学科の専門過程における必須である代数学(先日書いたグラフ理論も必須です。他にも解析学などありますが、ここではひとつだけ。)では、

 

『x+x=2x を証明せよ』というテストがでます。90分で二題でますから、これ一問あたり45分で解くと履修して知識獲得したんだな、とうことを先生に知らせる事ができます。それを読んでいただいて、優・良・可がつくわけですね。(単位取得に満たない時は当然不可がつきます)

 

さて、『x+X=2x』をどう証明します???  ・・・そんなの当たり前じゃん!!ってなりますよね。そう習いましたから。でも、違うんです。本来、数学では証明されたもの(定理)以外は勝手に使ってはいけません。具体的なことは書きませんが、導出としては、「任意の自然数α,βにおいて・・・」とはじまります。(大昔なので忘れている可能性があります。もしかしたら任意の整数だったかもしれません。記憶にある方ご指導ください!)証明する場が、ユークリッド空間なのかそうでないのか、であることにも言及しておいた方がいいです。そうして、計算の『+』についても「加法」の道理(数学的には定義や定理)を書きます。そうして、xの特徴や計算の特徴、それらがどういう所属である場合に、成立するか、などなどを、まるで美しいシームレスな起承転結がある物語のように証明をして行きます。

 

…だから、この計算式は理にかなっているので、その条件下においては使ってよろしい、となります。それで計算の必要があれば、xに要素(条件に適った定数)を入れて計算すればいいのです。これらを省いてただただ計算させているのが、高等教育半ばまでの数学です。算数というか算術というか・・・・とにかく機械的に結果を出す行為です。

 

進学校などの中等教育(高校)になると、良い先生は、数学の計算過程に加点をくださいます。フィギュアスケートでいうところのGOEですね。出来栄え点。羽生君が強かったのは総合力。4回転のレベルが高いものは怪我で着氷出来ないから回避しても、クリーンに降りれたら加点が狙えるからという策です。ジャンプに特化した選手などが勝てなかった理由はそこです。そういう意味ではかなり数学の証明に似ているように思います。事実彼のお父様は数学専攻の教員で、今は校長先生をなさっているようですし、羽生君本人もガッツリ理科系で、クリーンなジャンプを数式で現わすとうことを、早稲田大学の学生としては、されているようです。

 

というわけで、過程を重んじてくれる高等教育の方が醍醐味があります。そこに行く人たちは本当に努力家で辛抱強いです。基礎が大切ということも十二分に理解しています。だからつまづいたら元に還るんです。此処でいう基礎は専門の基礎なので、誰しもが出来る簡単なもの、という意味ではありません。基礎は基礎。簡単かそうじゃないか、と、同値ではありません。

 

それを短絡的な表面しか見ない殆どの人に、結果を求められて、その人の期待に沿えなかったら、聞くに堪えないような汚い言動で責められます。蔑まれもします。恐ろしいのは「この状況でその言葉や行動をアウトプットしては、相手を大変ののしったり蔑んだりする事になるでしょう?」ということが想像できない(解っていない)事実があるからです。

 

だから私は上に書いたタイプの多くの人たちが本当に怖いです。真に受けて心を病んでしまって自己肯定感が低い実は能力がすこぶる高い人が何人もいます。それはその人のみならず、国に貢献できるような人なので、本当にもったいないです。だから精神科の患者さんって、その症状って、実は家族とか、会社の上司とか同僚とか、社会とか、周りが真の病巣であるんですよね・・・。書いちゃった~☆

 

関わると混乱するから頓服でお薬を飲んで心につきささったものを和らげているのに。

 

今日も怖いニュースがいっぱいです。此処で言う怖いは、認知や認識の低さを私は指します。大型トレーラーが車線変更をしたのをきっかけに乗用車に乗っていた運転手がピタッとつきまとい、挙句の果てには持っていた模造刀で殴ったり刺したりしてトレーラーの運転手に全治六カ月の重傷を負わせた事件。ドライブレコーダーを解析した結果犯人は殺人未遂で逮捕されました。犯人曰く「殺すつもりはなかった」のだそうです…・怖いと思いません? なぜ模造力なんて普段からもってるの!? 模造力でも相手を殴ったり刺したりして、犯人が暴行を加えた時間と力でも、全治六カ月ですよ? 娘が自傷で首を14針縫った際も、あれだけパックリだったのに、医療機関は全治二週間と書いたんですよ? 医療機関の判断ってそうなのに、それが六カ月って相当だと認識もない。相手が死に兼ねない、という、頭脳が無い・・・怖いですよ~アセアセアセアセアセアセ

 

だから私は辛抱できない、じっくりモノを考えられない、洞察力の無い人は本当に苦手というか・・・怖いです、それで攻撃性があるなら特に。娘は素養を持っている人間なので(今は落ち着いてきていますが)修正しきるまでは、手を変え品を変え、持っている癇癪を鎮める力を引き出してあげたいです。

 

だから受験の時に学習塾の先生や学校の先生から、母子家庭だからといって経済的な事で、傷つけられることがあってはならなかったんですけどね。センター試験それでも受けに行きましたよ。包帯グルグル巻きで。高等教育受けさせてあげたかった・・・。本人は自分だけが能力無かったからだ、と思い込んで折れているので、チャレンジしませんけどね。。。職場でも放置されて、それでも覚えてこなすから、周りは面白くないんでしょうけれど、職場に貢献しているのは誰かすぐわかるでしょうに・・・

 

回線速度が速くなったんだから、縦断探索だけでなく、横断探索にも使えば、いいのに・・・専門家みなが視野が狭いというのも思いこみ。

 

本当に視野が狭かったら専門家になれませんよwww臨床にも立てないwww

 

ホント、好き勝手なレッテル貼って、人を蔑むところあるよね、一般人、って。・・・こわいこわい!!!