合宿恒例、北村先生のレッスン。午後から三時間見ていただけました。前回撃沈したコラール15番と、4月7日のハンガリーからのパナムジカ合唱団京都公演における歓迎セレモニーで歌う曲と。
大切なご指導なのでネタバレになってしまいますが、ほんの一部だけ![]()
15番の冒頭の歌詞に"dich"という歌詞があります。"あなた(たち)""君(たち)”という簡単な意味ですが、結構重要な鍵を握っています。
冒頭の命令形では16分音符で描かれ、次の旋律では8分音符で描かれています。この長さの違いによって、このdichが果たす役割が決まり、それにより強調する歌詞が変わっています。すると当然歌い方が変わっています。
その意味解釈により、どの音たりとも意味が無いものはない、どの休符も意味が無いものはない、に、行きつきます。たったひとつのに見逃しそうな"dich"ですが、深く洞察することで理解できるように私には映りました。
相変わらず目からうろこだらけ
毎回カルチャーショック
そうして自分の音楽の捉え方が本当にピヨコで浅くてぐぅの根も出なくなります。当たり前だけどね。だけど、それが嬉しい。
そうして、ご指導された事は、かなり専門的なので、そのうち、たったひとつでも即時体現出来た歓びがあったりして・・・たまりません。
濃密な三時間のレッスンでした。先生はそのあと同志社のグリークラブの指導に行かれるのだとか。ますます忙しくなられるんだろうな~・・・お身体気をつけていただきたい、ゾーンに突入なさってしまわれました。
「日本語わからん!!!」といいつつも、日本の歌をご指導くださいました。
そうしてまたあらためて『楽譜の説明のような歌やめてー』 とのご指導でした。クラシックだからこそ、そうなのかもしれませんが、『おおおお、そういう解釈なのか~!だからそう演奏するのか~!』と、理にかなっているお言葉なので至極納得で至極幸せなのです。
『メンデルスゾーンがバッハを発掘したんだから、時代に違いがあるからもっと感情入れて歌っていいです』とかの音楽史にのっとった指導もちゃんとあって。緻密過ぎるご指導は、私にとっては、どれもこれも賜物たまらでした。それくらい幸せでした。
「ここはしっかりチェンジした声で歌って」などなど。たまらん、たまらん![]()
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専門家さんや専門用語大好き~![]()
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長年やっているだけで下がっている事に気づいていない人に私がオカシイみたいに注意されたフラストレーションとか全部吹っ飛ぶ。
先生、ありがとー
(入団早々覚えて貰って嬉しいです。)