初めて合唱で練習した曲です。フランスの人らしくドイツとはまた違った美しさがある楽曲ばかりでした。特にレクイエムの"Pie Jesu"は、命の艶というか、本当に深い愛の歌であると思いました。
北村敏則先生のレッスンも初めて受けさせていただき、『グレゴリアンチャートへのアプローチ』や『本番前の勇気ある旋律への積極的不参加(音楽的に正しくない音程やピッチなどが出来ないなら邪魔しないようにするという判断)』なども、厳しく教わりました。
北村先生は留学先の2時間のレッスン(通訳者含め合計4万円)で、"sch"の発音ができなくて、ただそれだけをずっと天文学的数字回数、延々と扱かれたそうで、それは日本で優秀な成績(大学賞、大学院賞)をひっさげて行った夢とというかプライドがズタズタになった、本当に御自身における一番の屈辱だったそうで、『決して忘れない。忘れられようもない。だからこそ今に続いている。』と、あれからもレッスンの度に初心に還るよう仰います。
『ここは天使のいざないのイメージなんだから、それが歌えない人、歌える人の邪魔せんといて』ってハッキリおっしゃいます。
小玉晃先生も、広上先生がいらした時に、機敏に反応出来なかった団員に向かって、厳しくその場で叱責されました。
ああ・・・音楽的に清く正しく美しい(基礎・基本)発声ができるようになりたい・・・