
竹馬の友、ってホントかな…
あれからの方が人生長くて、
置かれた境遇がかなり違って、
…ハッキリ言うと専業主婦で家庭に籠もってセンサーが鈍ってずっと同じメンバーとだけ交流していた旧友と、
働かざるを得なくて勉強せざるを得なくて世の中を知らないと家族を守れないお父さんのような生き方をしてきた私と、
昔話には花が咲くかもしれないけど直近の悩みが理解しあえるだろうか。
答えはノーだと思う。
三十代から大学院に行き四十になるまで研究を最前線でしてきた私が持つ語彙空間や世界観と、
旧友のそれらが重なり合う部分はあるのだろうか。
嬉しかったけど悲しかった。
彼女はかつて自分が小馬鹿にしていたオバサンになりつつある事に気付いていない。
それも悲しい。
どうしようもなく果てしなく悲しい。
実はとうの昔に袖を分かち合ってしまっていたなんて。
久しぶりの出逢いは幸せなだけじゃない。