徐々に断捨離(苦笑) | ♪よこしま☆ちゃんの日常♪

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~ ゆるゆる生きる ~

徐々に、というイメージと断捨離からくるイメージが合わないかもしれませんが、

 

もう何でもかんでも一気に!というアプローチは止めることにしようかとおもいました(苦笑)

 

緻密に用意周到に準備をして、タイミングを見計らって、ドッカーン!!!

って、それまでの鬱憤をはらすかのような行動だったんですけど、

 

それじゃ怒りにまかせてるので、あとで困るものまで手をつけちゃったり、過剰になっちゃったり、そんなだったきがします。

 

そうして、えぐっておいて、また「足りない!」って奮起するという、なんとも非効率な生きるエネルギーの使い方をしてきたんじゃないだろうか・・・って(苦笑)

 

昨日、広上先生の御指導にすぐ対応できなかった男声に向かってK先生が「舐めてんのか!」って言いました。

 

大阪出身なのかもしれませんが(私もそうですが^^;)、自分より年上の人が集っていて、出たいという気持ちもあれば、人数が足りないのならとボランティア精神で来て下さっている人もいる中では、いくらなんでも耳に辛い言い廻しだと思いました。

 

指導者という関係性がある以上、そこでの言動、特に歌唱を指導する言の葉を使うことが生業としている人は、こころに対するケアも必要かと思います。

 

K先生にとっては広上先生は絶対かもしれないけれど、分野外の人にとっては「なんだか知らないけどどこかのちいちゃいおもしろいオッサン(池乃めだか師匠か!www)」で、厳しい(=ここでは緻密に楽曲を構成する発声要求)指導内容ですが、伝え方は、

 

「ここは、ウルトラマンセブンです!!!旋律やっぱり一緒でしょ?もっともっと力強く!!大きな大きな波に乗った流れのように!!!決して”キー!!”って、叫ぶ必要はありませんが(一同爆笑=力むと喉で歌ってしまってそんな声が出がちなのを解っておいでだから)、もっと膨らませてください!!!」

っていわはります。そうして、「いいですね~!そうです!!!だからもう一回いきましょう!!!」と何度もされます。ちょっとした可愛いトリックですよね。もうちょっとなんだけど兆しは出て来たから、それを褒めてやる気をそがないようにして、リトライさせる。

 

「舐めてんのか」ではなくて、その後広上先生は、「K先生!ここをこんな風に表現したい場合、どのように歌うといいですか?ちょっとやって見せてあげてください!」とおっしゃり、「すみません、もう一度やってもらえませんか?」と一度では体現できない団員のために(皆、素人ですからそのような人が殆どです)数回繰り返すよう求められました。

 

ドイツ語の難しい単語も、Y先生に「これはなんと発音して皆さんは歌っているのですか?」と問い、また何度も回答を求められて、その場で解析され、「間のこの母音に注目すると上手く歌えそうですね。やってみましょう。」と誘導されました。

 

実に、辛抱強いと申しますか、底力というか、じりじりと地を這うような力強さをもって、それこそ大地の神のように、皆を持ちあげていかれます。で、ピアノ伴奏と一緒に鍵盤ハーモニカをバンバン吹いて(ピアノの先生はそれにも合わせて)、全体の流れを掴みながら、オケといっしょになった時の音負けをしない方向で、具体性をもって指導されます。もちろん、短気に怒られた事はありません。

 

指導者に対しては厳しいです。ピアノは二台の伴奏で練習することに慣れていないとオケの音圧に負けないような合唱の練習が出来ない。ということで、ピアノの先生を二人おいて、グランドピアノで伴奏の練習を少し見せて下さいましたが、そこに妥協はないので、プロの先生に対して団員が「おおおお♪」って言うと、『ダメ。甘やかしちゃ。プロなんだから(笑)』と説明はやさしいけれど眼光が鋭いです。それで先生方はそれを感じてあたふたになるようです。

 

指導する、って本当に難しいですよね。博士課程に在籍するということは、大学の教員もしくは研究所の所員になって、後輩や部下を指導する立場にもなります。学生の特性と能力とそれを引き出すこころの言葉と、緻密な技術や、世界を見通した戦略がないと、出来ません。そもそも論として、皆人間はどのような人も総てプライドがあります。信じてやってきた事もありますし、人格もあります。それを侮蔑するような、脅かすような言葉は、御法度です。

 

言う事をはなから素直に聞いてくれるほうが珍しい事なんだという前提が無い人は怒りはります。従順で合わせてくれて来た人、というだけの事。教えられる側の方が力があるから、その教え方で伸びてくれるんです。

 

・・・そう、指導教官もおっしゃってたなぁ・・・研究会で、ポロッって。聴こえないくらいの音量で。

 

それを聴き逃したく無くて出席していたようなもんです。大学ということころに、時代とともに、退官まで18-65才まで在籍なさってきた。生き残ってこられたんだから、必要とされていたし、技能が長けていらした。53年、最高学府に属していらした。そりゃ、ぽつん、と呟かれた御言葉の方が、どれだけ賜物か。

 

どれだけ用意していっても、シミュレーションしていっても、現場がとんでもない状態であることはあります。私ごとで恐縮ですが、社員IT教育のインストラクターとして客先に向かう事を一年目か二年目に任されて、レジュメ作って、ある程度の文書を一日で作れるようになるという要望で、計画だったのに、参加してくださる雰囲気がなんだか重々しくて、当初私は生来の気質から(虐められっ子でトラウマがあります)、受け入れられていないんだ、って本当に、疎外感を感じました。

 

でも、実はそうではなかったんですね。キーボードの「あ」の位置さえ解らない。カナ入力もできない、ソフトウェア(今で言うアプリ)の起動の仕方(今のようにGUIでダブルクリックという概念はありませんでした)も解らない。あっちゃ~☆でした。でもおじいちゃんに近いオジサンたちだし、御客様だし、キレるだなんて、出来ませんし、私も初めての仕事だったので、本当に困りました。

 

でも、それが解って、「もう、今日、持ってきたレジュメ止めますわ!使いません。申し訳ありません。そうではなくて、今困ってはる事をまず出来るようにお答えしたいと思います。このワープロソフトを使うのに、困ってることはなんですか?」って変えました。すると、オジサン達は、

『電源どこ?』『あ、ってどうやって入れる?』『これでええのんですか?』ってやってくれました。最後は御自分の御名前を完成させていただいたり、会社の名前だったり、太字にするとか、イタリックにするとか、中央ぞろえにするとか、保存する時の注意とか、何度も文書をあけたり保存したり、して、出来れば改行の度に保存する癖をつけておくと、せっかく大量に作った文書が不注意で消えてしまっても、直前は改行前の状態なだけですから、折れないで済む、とかね。そうしました。

 

食品メーカさんだったので(書くとバレルので書けませんが^^;)ジュースの高級バージョンを6本おみやげにいただきました。帰社して、丁度グループの女性SEは6人だったので、社内ではまだペーペーの私自身の御挨拶も兼ねて御すそわけというか、女性の先輩の皆さんのデスクに報告メモとジュースをおいたのを覚えています。

 

・・・心遣いですよ。やっぱり。人間と人間なんだから。

 

K先生、直接は怖くて絶対言えませんが、『舐めてんのか』は適切な言葉ではないと思います。広上先生の御指導から、変わって下さるといいのですけれど、初めてK先生のそのような一面を見たので、怖かったし驚いたし悲しかったし、オーディション落ちて良かったと思ってしまったりもしました。

 

やっぱり世界的に活躍される方は、人間力が凄いと、じわーっと来ました。小さいとおっしゃいますが、私と同じくらいの身長でいらっしゃいます。私も舞台に立ったら、先生くらいです。それでもきっと声は響くと信じていますし、そうなるよう努力を具体的にしています。そんな事もちろんです。プロも素人も同じ舞台に乗らせていただくんだから、こんな一生に一度あるかどうかの機会なんだから、二度とあるとは思わず、プロ以上に努力し、プロ以上に真摯な姿勢で挑まないとね!←これ、私の考え方です。

 

そう思いました。(身体痛いです~・・・喉も違和感あるから力んでしまったというか余計なところに力が入って身体で響きを作れなかったと思います・・・悔しいです・・・もちろんもう全く違和感は無いくらいですが、リハが数日、二日間本番だからゲネも二日通しだし、いざ本番で潰れちゃいけないので。)