合唱団の土曜日の練習は18時からです。7,8分くらい早めについたので、雑務のお手伝いをして開始を待ちました。
最近高齢化で定年退職された方も多いですが、まだ現役の方も多く、介護や育児で忙しい人も様々。
それでも自主性を重んじる合唱団なのだそうです。
…で、いつも常任指揮者はパート練習部屋を回って全体練習を何時から始めるか伝えに来てくれます。開始から30分過ぎたころか、それ以降か。長年の慣例のようで、それで体調や用事に合わせて全体練習だけ出る、とか工夫をされている人が多くいるようです。
ところが土曜日は開始早々常任指揮者がパート練習を見にきました。定期演奏会の曲解釈や技術などのノートを作って配布してくださるのでその追加を持っていらしたのかと思いました。それもあったようですが、どうもいつもと様子がいささか違うようか感じがしました。(最近この微細な直感を重視する体力が無くなって来ている自分が悲しいです。老化かなあ…。)
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で、全体練習でいきなりご機嫌が悪い常任指揮者。オバチャンの巣なのでおしゃべりが絶えないという悲しい事実もあります。ご高齢のおばさまがたのおしゃべりが多いです。しかも耳が遠くなったり気付くのが遅くなったりして指揮者が構えていたり、開始ページを告げるのに対応するのに時間がかかります。30代や40代の若造ではハッキリ進言申し上げられません。
『アルト!おしゃべりやめてこっちを向いてくれるまで僕は始めません!!』から始まりました。異様な雰囲気。そうして、58bの時、それはソプラノに向けて絶頂を迎えられました。
『なんでパート練習来てないねん!!ソプラノ!!50人おって、なんで10人もいないねん!!出来るんか!?それで!!!』と何回も何回もしごかれました。
うち、前半ふたつの八部音符と後半二つのそれは歌い方が違います。ひとつの音符に対する重みの割り当て配分が変わります。そうしてそれはスタンダードな解釈で、後半の二つの八部音符がスコアに書いてあっても指揮者の解釈が前半二つのそれら、かつ、スタッカートやマルカートだったりしたら、それに従います。
58bの曲は二小節で出来ている旋律を冒頭に繰り返すのですが、内容にこの図のような部分が含まれています。その一回目と二回目で解釈(表現方法)が違うので、マエストロはこの4小節だけで、何度も何度も厳しく扱きました。
私個人としては、来ていましたが、そもそもの気質で、私が当事者のように思いこみます。でも、それよりも、出来ないのが悔しくて、『この野郎!!』(言葉が汚くてスミマセン)とばかりに、誰よりもディクションやアーティキュレーションを、頑張りました。最初、最前列に座っていたのですが、私はまだ下手なので座ると更に声の通り道を制御できません。だから、バスの人に交じって(ソプラノの最後尾に回り込みました。)歌ってやりました!!!ふんっ☆できるわい!!!指揮者と違ってこっちは理論を体現してるんじゃ!!!真面目なんじゃ!!!病気でもやっとるわい!!(あら?失礼?)って。
で、帰りに、よしもと新喜劇の未知やすえさんのように、メゾの同世代のKちゃんに『ほら、私発達障害やから、”こわかった~?”』って言いました。Kちゃんは『来ている人に怒ってもなあ?』と気付かせてくれました。『あ!ホンマや!私来てるやん!あ、私の事ちゃうやん!あ、そっか!』って(苦笑)
でも、個人レッスンくらいの身体の使い方をして、背中側がパンパンでした。酸欠でもう立って居られないくらいに身体全体でfff出しました。しんどぉ~!!!
で、やっぱり腹立つから理論(解剖学や音声学)もしっておきたかったので勉強しました。調音部位を中心に。