
いま、ひとりの少年の書いた詩がSNS上で感動を巻き起こしています。
彼の名前はベンジャミン君。アスペルガー症候群の10歳の男の子です。
私は英語がほぼ読めないので(学校で履修した影響ですぐ辞書的な直訳をしてしまいます)、まずは、
http://spotlight-media.jp/article/277831800283049600
の日本語訳を信じました。
他にも、https://h-navi.jp/column/article/727http://buzzmag.jp/archives/59600http://tabi-labo.com/273388/iamoddiamnew/に紹介されています(8月17日未明現在)
私はどこからかリンクを辿って彼のフェイスブックhttps://www.facebook.com/iambenjamingiroux/に辿りついたんだと思います。そうしてご両親がアップされていたこの詩の写真の投稿に「いいね!」をしました。
すると、翌日、本人が招待をしてくれたんです。ビックリしました。
私は彼が受けて来たであろうこころの傷がトラウマになってしまっているので(もういいオバサンだし)誰彼の招待を受けず、真の素性を明かさず、唯一の御友達が今や西野カナちゃんのツアーで欠かす事のできない(以前はドリカムツアー・そうして元オルケスタ・デ・ラルスの)メンバーである扇谷研人さんだけです。
私は決してフェイスブックの操作に慣れている訳ではありません。けれども信じてそれを受け、彼のページに「いいね!」(←読者になるよ!の意味)しました。
そうして、どうかこうかと思ったのですが、彼がもらった宿題を私も真似して書こうと思いました。
I am Japanese woman.
I am Asperger syndrome.
I am odd,too.
I am sorry,I am be poor at English.
I am using English-Japanese dictionay.
I am glad to see your Invitation.
And I am glad it represents the voice inside.
(多少の間違いは許して下さい・・・国際会議で聴衆の面前で色んな激論に巻き込まれたトラウマから英語が本当に怖いのです)
通じるかなあ・・・失礼な事は書いていないかなあ・・・心配です。
でもベンジャミン君はこう返してくれました。
You did very well with your English. Thank you!
(えっと・・・veryとwellが書いてあるから怒ってないよね?失礼には当たらなかったってことかな?で、有難う、って書いてあるよね、いいんだよね?)
なんだか、とっても嬉しかったです。
多様な人がいて、それがあまり上手い方向に機能しない側面が多くあるSNSとの向き合い方が私にはこれまで恐怖でした。へんな上げ足を獲ったり、便乗したり、ステレオタイプを押し付ける人が本当にあまたでした。
言葉ってね、魂と通じているんだと私は思っています。厳密には魂なんだか価値観なんだか解りません、とにかく「こころ」や「その温度」や「その御色」のような気がしています。
だから、どうせ使うなら、シンプルか、
あるいはとことん調べて正確であるか、
あるいはほぼ同じ意味ならやわらかいぷにぷにした言葉を、って強く望むのです。
ひとのこころを切りつけるような、傷つけるような、そのような為に言葉があるとは思いたくないし、そうであってはならないと信じています。これに理由はありません。高学歴だの理科系だの何ら関係ありません。これまでに傷ついて来た、異端だった、その人生からくる心情と信条です。
彼もアスペルガー症候群との事。概ね自閉症スペクトラムの人は、律儀で、正しくて、丁寧で、親切で、コミュニケーションを一対一、回数も一対一、で、やさしく返してくれます。
本当にやさしい人たちなんです。ただ、偏見があったり、それが多くなってしまったりして、このひとつひとつ丁寧が崩壊している状態には酷く驚いて傷ついてしまって、パニックというかとても何か大きな力が自分の思っているペースをはるか凌いで速く働いているような気がして、怖くなってしまうのです。
ただそれだけなんです。
ベンジャミン君、ありがとう。私のつたない英語を読んでくれて、それでいいよ、って言ってくれてありがとう。
あの時の、変に頭がかたい、沽券だけが大切な、海外の教授陣たちに、爪の垢でも煎じてあげたいです。
私にとっては、ベンジャミン君、たったひとりの存在の方が、いのちが救われます。