あのー、東京大学に駒場寮があったように、京都大学に吉田寮があるのを御存知でしょうか?(注:熊野寮ではありません。)
最寄りのコンビニで傘を間違えて持って帰られちゃったんですよ。息子君の。あまりに体調が悪くて、どうにもひとりで行けなかったので引率してもらったんですが、その息子君の方の傘がそんな目に遭ってしまっちゃったんです。
追いかけると吉田寮に入って行かれました。正直入った事無かったんですよ。。。
http://matome.naver.jp/odai/2140245141523997901
これ、お昼の取材ですよね。さっき失って後を追いかけて行ったんですよ。
この状態で真っ暗かもしくは裸電球がたまーにある吉田寮、カオスというより怖すぎるんですけど。。。
いやいや、住人にやっと出逢えまして、その方が留学生だったので、受付まで案内してもらって、寮内放送をしてもらいました。
いや、もらうまでが大変。。。なぜか耳猫カチューシャをつけている若い男子学生。ノートパソコンを打ちながら受付に居る。
そばで雑談の女子学生。なぜか髪の毛が紫で、ピアスがどこかの原住民か、というくらいに大きな穴。対談している男子学生。
そこに傘を探していると申し出る事の怖さったらありゃしない。大学の中でもある意味超異端なカオスな吉田寮の住人達。。。。
でも息子君の拘りの傘。フツーのビニール傘に見えるけど、自分のロゴが傘を閉じる紐というかボタンつきの留め紐の部分に書いている愛着のあるお母さんに買って貰った傘。
ささずにコンビニから飛び出して私は大慌て。そのうち妙な正義感でいっぱいになって、お母さんスイッチON!!
しんどいし、怖いし、不気味だし。でも頑張って彼らと交流。
そのうち、段々寮生が受付に集まりだした。もちろんフツーの集まり方じゃない。
そのシーンだけで、映画が撮れるんじゃないか、というくらいの皆のキャラの濃さ。
ケンコバのような煙草をふかしたおっさんのような若い男子学生。
アキバにいそうな男の子のような女子学生。(彼女が唯一探してくれた。)
猫耳の男子学生。
きっと傘を入れ違えたのは君じゃない、と断言できそうな雨に降られすぎた学生。
ゾロゾロ・・・というよりは、不気味に、のそーっと現れた。
その向こうでなぜか受付にこたつがあり、ウソみたいに時代錯誤なロン毛でパソコンを打つ男子学生。
カオス、といより、怖いんですけど。
息子は傘の事で必死だったけど、築100年を超える独特のにおいと古さと埃っぽさと裸電球に来る虫とで段々萎縮し出した。
とりあえず一緒に探してくれた女子学生と電話番号を交換して帰って来た。
せっかく買ったアイスがもうとけていそうだったので、事情を話してふたたびコンビニで冷凍庫から出してもらったものと交換してもらった。
息子はパニックが始まっていた。『今日は変な予感がした。』『最近皆怖いから外嫌。』『なんでお母さんはコンビニ行こうと思ったん?』『なんで僕が行くの?』などなどなどなど。
とにかく息子君は昔から傘に御縁が無い。地球の皆さんに持って行かれてしまう。プレゼントしているのではないのだけれど。。。
花咲かじじい、じゃなくて、傘撒きお兄さん、になってる。。。
まあ、兎に角私も怖かった。。。今日も夜中に発作が出ないようにSSRIに加え、コンスタン(GABA受容体に効く安定剤)を服用しました。
私も『おかあさんスイッチ』発動するとは思わなかったし、いきなり入れなきゃいけなかったし、何ってあの吉田寮ヤギを飼っているんだけど、死んだら食べるんだよ、皆で。
今日は烏骨鶏が白くなったとかどうかとか話をしていて、すぐに『さ、鶏食べよ、食べよ』って言ってた。
怖すぎる・・・
頑張ったと思うんだ・・・私。