あれ以来おさまっていたのに、
隠れて自分を傷つけていました。
翌日話してはくれましたが、医療機関に信用がなく酷く怯えるので様子見(傷の深さはギリギリ)。
それでも三日しても滲んでくるので主治医に相談すると、暑くなってきたので感染症が怖いとの事。
院内連携していただいて、救急で外科処置してもらう事に。
不信感いっぱいの成人した娘を連れて行くのは至難の業。
なだめてなだめて、やわらかくゆっくりふわふわ。
ERの人にもお願いしました。
隠していた傷を見せてくれました。縫合ギリギリだったけれど、テープで寄せましょう、でイケました。
駆けつけた精神科医を娘は一番怯えるので、パニックを起こしてしまいました。
主治医には退去していただきました。
ERの医師は処置後話を聴いてくれましたが、そのうちクセでしょう、ボールペンをカチカチし、ペン回しをしました。
それに気づいた娘、ERを出るときに『先生に言ったほうがいい?言ったら怒られる?』と訊いて来ました。
私は引き受けてERの医師に『先程の先生はペンを…』と言ったところで、「すみません!気をつけます!」と私に言い、
後ろに隠れていた娘に「指摘してくれて有り難うね。」と言ってくれました。
多くのシビアな訓練を乗り越えて来なかった方は、指摘されると何かの力を盾に逆ギレしたり言い訳をいっぱいします。
嫌われるかもしれないけれど修正した方がその人の今後のため、と、指摘した場合に、その人の人柄が出るものです。
もちろん指摘する場合の文言には細心の注意をします。今回も、
『先生、それをしてしまうと、患者さんは真面目に話を聴いてくれていない、と思われかねないですよ。』と申し上げました。
真摯な方ほど「言いにくいでしょうに、ご指摘有り難うございます。」とおっしゃいます。
投げかけた言葉の礼節で返ってくる方に初めて『通じた、届いた、相互理解になった』と安堵します。
決してERは一方的ではないのだ、と、娘は体験したと思います。
お母さんは間に挟まって辛抱しながらの観察。
お世話に僅かでもなった皆様には御礼のお言葉をかけさせていただき帰って来ました。
体調が良くなくても、吾が子の事をしている間はどうにか心身がもってくれます。
それでは倒れます(笑)