時事通信 1月26日(火)19時41分配信
「人工知能(AI)の父」と呼ばれる米マサチューセッツ工科大(MIT)のマービン・ミンスキー名誉教授が24日に脳出血のため米ボストンの病院で死去したと、MITが26日までに発表した。
88歳だった。
ミンスキー氏は1927年にニューヨークで生まれ、54年にプリンストン大で数学の博士号を取得した。58年MIT助教、74年教授。AIの理論を築き、学問分野として世界に広めた。MITのAI研究所やメディアラボの創設を担い、「心の社会」などの著書がある。
69年に「コンピューター科学のノーベル賞」と呼ばれる米計算機学会のチューリング賞、90年に日本国際賞を受賞した。
*************************
日本語版は当時の安西祐一郎慶應義塾長が翻訳されました。もちろん持っています。この著書を知らないというのは、人工知能を知っているといえないくらいの名著です。
直接ミンスキー先生にはお逢いした事はありませんが、私が師事した人工知能の大家の先生の先生のような方なので、師匠方は本当に残念がっておられると思います。
昨今、流行っている表層的な人工知能の商用化ではなく、言わずもがな、先生方はしっかり哲学をお持ちで、惜しげもなくそれを享受してくださいます。
「心の社会」、一度読んでみてください。素晴らしいです。
そうして謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。