夜半からリアルな心臓の痛み。
これは尋常じゃないと思った。
『うそ!?』って思った。
娘を全身麻酔で産んだ後、
麻酔が切れるのを待って、
気管に挿入された管を引き抜かれる苦しさを自覚して、
名前を呼ばれて自発呼吸が出来ない状態である事を知った。
周りは見えない。目が見えない。音だけが聴こえる。
スタッフが名前を叫んでる。ずっと叫んでる。
力が入らない。息が出来ない。もっと焦って行く。
その時に思った『うそ!?』と同じ感覚。
当時はそのまままた気を失って確か蘇生をしてもらった。
麻酔や造影剤は喘息を持っている私には激薬だったのを当時は知らなかった。
喘息を持っている自覚も無かった。
昨夜も久しぶりにパニック発作の予期不安がMAXを迎えた。
『(発作)出る!ダメだ!出る!』そう思ったとたん、
薬を服用していないのに(SSRIを服用するのを忘れていた。。。)墜ちた。
夜な夜な心臓が痛い。凄い痛い。救急を呼んでもらおうか悩みながらも息子の緊張具合が気になって仮眠から起きた。
目にしたのは東京震源の地震。冷静に考えれば震央は地下70kmで、震度も5弱。
揺れは震災と酷似しているけれど、データからは別物だと推定できるし、直下型にしてはマグニチュードが小さい事は明らかだった。
けれど、またパニックが起こった。
前日の水害も津波の状況に似ていて、映像が映し出されるけれど、叫んだり応援するしか出来ない時間が長く続いて。。。
そうして時間が可塑性を保つかのように地震。
フラッシュバックしたのだと思う。
被災地の人の方が大変だからとずっと自分を保ってた。
冒頭に書いた手術時のトラブルは阪神大震災のたった五カ月前で、
予後も病状が良くない中、育児と当時のパートナーの素行と実家との関係性に悩み、
震災が起こって。。。。そんなトラウマがあって、
東北の震災も担当医が全国に先駆けて被災地に入るメンタルサポートの有志のメンバーで、
画面にデータが専用回線で映し出されて、
悲しいかな、数学物理の知識がある人間としては、そこからおおよそ何が起こるかの予測がほぼ実際と間違いなく推定出来て。。。
派生して娘が肋骨骨折をきっかけに震災映像のPTSDから引き起こされた最悪の精神疾患になって、
それで家庭内で物を投げたり落書きしたり自傷が止まらくなった最悪状態があったり、
息子の高校生活継続が難しくなったり、実家は先に慌てて頭を地べたにすりつけても、状況が呑みこめず何も状況は変わらなくて。孤軍奮闘して。
それでも『周りを先に考えて』という道徳観が強迫的というか当り前に自分の中に細胞に刷り込まれていて。。。
昨日のおばあさんの態度は、実家の母に酷似している。彼女はそういう性格。寂しいのに見せない。武士は喰わねど・・・を地で行く。旧家の出がどうだのこうだの言って自身を鼓舞するのは人にも同じ事を強く要求し、それらが叶わないと赤子のようになる。
それらが全て絡まって出て来たのだと思う。。。昨日見た『海鳥の詩』、当時出なかったトップの声はA6だった。実働三日の第九の基礎練習で楽に出るようになった音域。率直に素直に『なぜ当時、この音が出なかったんだろう・・・一年かけて練習したのに。なんなら三年次の題目でいわば三年かけていたのに。』
でも前回の明石先生の一言が全てを物語っていた。30年の謎は一言で解かれてしまった。
『来週は練習ありませんが、こんなもん、12回、とびとびに練習するより、第九の本番前に連続して12日間やった方がよっぽど声でまっせ。』
懐かしさに焦がれて、喪失感を埋めようと潜在的にしようとしていたのかもしれない自分がいて、スコアを見た瞬間『なんだ?高くない・・・あれ?』という落胆だった。
それよりも初見が出来ない人のなんと多い事か。ピッチやリズムが安定しない人のなんと多い事か。ピアノを頼り、周りを頼る人の何と多い事か。それでも口先は勝ち気からか自慢する。
深い深いところの精神的なモノが全部、一気に噴出したのだと思う。まさに物理的に心臓の部分が強く痛い状態が続いた。
朝の地震の報道を聞いて、短いブログをアップして今まで起き上がれなかった。息子についていってあげられなかった。とっても心細かっただろうし、緊張をかつての私のように表面的には放置された状態になった。
かろうじて電話は出来て『いいんだよ。これだけ期間があいているのに一人で行けたんだよ。凄いじゃん!もうそれだけで凄いじゃん!!!だからそれでいいんだよ。今日は土曜日でおそらく街は混んでるだろうからトラブルに巻き込まれないで無事で帰って来てくれたらそれでいいんだよ♪』って言葉が出て来た。それしか出て来なかった。そうしてまた墜ちた。
今日のレベルが高い方の合同練習どうしようかと悩む自分が居る。正直解らないんだ。感性が高いから、スコアを超えて感情を汲んで表現する合唱に今向き合えるか、呑みこまれて大丈夫か。。。と考え出した所で考える余力がもうないので考えない。。。考えられない。。。
身体が震えて来た。小刻みに震える。私のしている事はあのおばあさんの心を踏みにじっている事なんだろうか。。。
使う言葉が事実を正確に表現していない。それで口撃される。表情が鬼の形相になる。つんけんする。陰湿になる。もたないよ。。。ただでさえ申し訳なく思っているよ。いるよ!!!!けれど。。。
訓練してしまったせいか、そもそも持っている感受性のせいか、より惹かれてしまうモノが明らかになってしまうんだもの。合う合わないが解ってしまうんだもの。自分に嘘つけないんだもの。嘘の幅を超えたものには迎合できないもの!!!!
それは。。。悪いことなの!?これからずっとパニック発作の再発に苦しむの!?もうヤダよ、すっごい苦しいんだよ、当人は。。。もうヤダ!!!手術台の上で管を無理矢理入れられて、筋弛緩剤を射たれて、戻らなくなるかもしれない状態に晒されないと解らないよ、この怖さは!!!医療スタッフ全員でもどうにもできなかった怖さ。
あの時の小児科の先生と、泌尿器科の先生はプロフェッショナル(=緻密で我慢強くて読影が出来て様子を見れる人)だったように思う。