NHK視ています。

1995.1.17

当時、京都ではありませんでした。

この世のものとは思えない地鳴りがし、

大きな揺れに見舞われました。

生後間もなくの娘に覆いかぶさり、

当時の配偶者に、

ガスの元栓を締め、

ドアの施錠を外し(建物が歪むと出れなくなるため)てくれ、

と指示を出しました。

どれくらい経ったか解りません。

しばらくしてまた同じ大きさの余震がありました。

真っ暗でした。

そのうち夜が明け、辺りが明るくなりました。

目の当たりにした光景をのみ込めませんでした。

よく考えると西の空が光っていたのです。

強い揺れがあったので必死過ぎて気付かなかったのですが、

後で方角を認知したのです。

偶然写真を撮った方がそれを言っておられましたが、

今でも理解出来ない現象が起こるのだと、

思った瞬間です。

御蔭さまで、娘は成人式を迎えます。
(心が未だ未だ回復していないので出席出来ませんが。)

彼女が何をしても、この震災の事を想い出す時は、

胸が痛いです。

指導教官は当時、震源地近くの国立大学の教授をしていて、

教え子も亡くしましたが、

伺ってみると、

様子をみるなどの余裕が無く、

一瞬のうちにベッドから放り出され、

ありとあらゆる家具が飛んできた・・・

のだそうです。

まだ辛くて胸が苦しいですが、

しっかりしなくちゃ、と想いながら、

今一度防災を履修しなければ、と考えながら、

視聴しています。

藤原紀香さん、西宮におられて、

大変な想いをされているのに、

体験機に乗られて、

・・・凄いと思います。

実は、昨夜眠れていません。

この放送を知っていたのと、

今は、低気圧が五つも日本を囲んでいるそうなので、

(とここで、突然ですが、辛くなったので、一旦テレビを消しました)

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・・・・ふ~。

藤原紀香さん、強いな~・・・。

私は視れないや。

今年が20年だと特別な思い入れをする程に、

視れないかもしれない。

良いのか悪いのか、

阪神淡路を経験して、

大きな地震が逢った後の実際を、

少しは知っているつもりだった。

2011.3.11

診察中の主治医のモニタが切り替わった。

専用回線だ。

気象庁が一般向けに発表するより早く、

京都でも微細に揺れたので、

主治医はところかまわずモニタを見た。

震源地とマグニチュード。

理科系であれば、マグにチュードが1上がる度、

その物理エネルギーが10×3乗以上になる事は、

即時理解出来る。

震源地は沿岸。

次に起こるであろうことも、瞬時に理解してしまった。

診察は中断、勿論だ。

待合室に出ると、東京のワイドショーが東京の揺れを放送していた。

「確かに大変だが、放送できている間は大丈夫。

それより、これから凄い事になるんだ!!!」

それでも、こんな京都から、ひとりで何が出来よう・・・

瞬時に飛んでいけたら、

あの時、SNSで拡散する事が皆に周知出来ていたら、

・・・宇宙ステーションからはもっと見えていたのでは・・・

地上に伝える術は・・・

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何も思いつかないまま、

でも足早に(当時は自転車に乗れたと思う)

家路を急いだ。

家にいたのは息子だけ。

そうして彼に言った。

『日本が、世界が、大変な事になる!!!』

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そうしてまた、

信じられない光景を目の当たりにすることになる。

・・・

このころになると、壮絶な映像が心身障害者に与える影響や、

小さい子どもの心身の成長に与える影響への理解があってしまった。

特に、小児は、9歳くらいまでは、

まだ夢と現実が完全には分化されていないので、

小さい頃のホラー映画や実際の壮絶な環境から受ける映像が、

その後の成長に暗い影を落とすという研究が、

京都大学医学部附属病院小児科のある研究室で行われているのも知っていた。

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その時、この命が、

何ら役に立たない事を、思い知らされた。

私なんかより、うんと、世に貢献している人
(再度テレビをつける事ができた)

・・・が、どうして・・・

と、今度もしっかり、サバイバーズギルトになった。

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幸いインターネットは機能しているようだった。

当時休学中のこんな状態の私でも、

『研究室のメンバーをくまなく全員の安否確認!!!』

を、新横浜で新幹線に閉じ込められた教授が発信した。

海外の国際会議に出席していたメンバーは驚いたと思う。

国内のメンバーからの返信を、研究室に残った博士課程の学生が取りまとめた。

お台場に閉じ込められた学生二人。

新幹線に閉じ込められた職員一人。

・・・段々と解ってくる惨状・・・

日本全体が被災した。

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☆過去の災害の教訓を活かす。

☆災害に対する備え。

☆自助および共助。


東京消防庁の方からの御言葉です。

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・・・やはり知識です。

それゆえ、せめて搬送者が来るまで、

搬送されてから、の知識を、

身につけていたいと思いました。

それもあって、

知識を身につける事に躊躇しません。

感情的になってしまった人に、

出来るだけ辛抱して出来るだけ冷静でいる事を、

ののしられた事も数知れず。

冷血のように言われました。

それで、心身障害を負ってしまったら、

今度はののしった人が、

気持ち悪がって逃げてしまいました。

本当に理不尽で悔しいです・・・

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けれど、

それでも強く生きようとする藤原紀香さん、

生業としてくださっている皆さん、

その知識と底力と精神力を享受していただきながら、

ちょっとずつかもしれないけれど、

堪えられる人に戻って行きたいです。

理不尽な言動に打ちひしがれる事ばかりですけれど、

それでもやっぱり命と真正面から、

向き合いたいです。

だから、私は、瀕死の重傷でも、

逃げない。

逃げられない事を知っているから。

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(長文失礼しました。)