バブルの頃、新米のシステムエンジニアで、
日が昇っている間に家に帰れた事がありませんでした。
下っ腹は、始発で出勤し、終電で帰ってました。
実質初任給十五万円(笑)
残業は毎月百時間近く。
どこか一部の人が弾けているその頃、
マシンルームでひたすらプログラミング言語や二進数や十六進数や浮動小数点と闘っていました(笑)
徹夜や休日出勤ともなれば素っぴんでジーンズで(笑)
そんな中、たま~に早く帰れた時は、隣のホテルニューオータニ大阪内のお花屋さんで、
五百円か千円のブーケを作って貰って、
プレゼントラッピングしてもらって…(笑)
それも三回あったか無いか、かな(笑)
そんな事を思いながら河原町OPA前のお財布に優しいお花屋さんのオジサンから、
おそらく初めてであろう黄色い薔薇。
水切りを心配する私に、オジサンは優しく厳しく専門家のとして、
正しい薔薇の生け方を教えて下さいました。
『一生懸命、手間隙かけて作った農家のオジサンが、
まさか間違った育て方をされて、一日やそこらで枯らされるやなんて思ってへん
』

ホント、そう思います。
小さな命。
まだ薫りを放っています。
教えていただいた通り大切に育ててみます。
小さい命を介して、人の渾身を教えていただきました。
百円しか出せなくてごめんね、オジサン(泣)
今日も小さな命に籠ろう。今日はこの薔薇が持つ色になろう。
決めた


