NHK土曜ドラマです。大好きな俳優さん達がご出演されてます。
今日は藤原紀香さん演じる救命救急司令官・松井楓さんにフューチャーした話でした。
松井司令官は阪神淡路大震災で妹を目の前で亡くし、シングルマザーで一人娘のさくらちゃんを育てています。
元ご主人が新しい家庭を作り、さくらちゃんを引き取りたいと申し出て来ました。
今回はいつもは冷静な松井司令官の琴線に触れる展開で、
私は救命の仕事は到底出来ないと、医学も薬学も頓挫した人間ですが、
小池徹平くん演じる川端明に『なんでそこまで無茶しているみたいに人を助けようとするんですか』と訊かれ、
過去の体験を話した上で「私は人を助ける事でしか、なんで自分が生きてるのか、生きててええんかが解らん人間なんよ」と崩れます。
真ん中に来ました。
想いが酷似してるな、って。
私は松井司令官のように直接命を助けられない。
せめて家族に何かあった時に119に連絡して隊員が到着するまでの判断と処置くらいは、と、
日頃からいざという時に冷静になれるようにと、論理的思考やペーパーだけど医学的なトリアージを、診察で主治医に訊いたり、主治医や周りの医療スタッフが慌ただしい時ほど、情報収集と情報トリアージを見ています。
せめて出来るのは…と。
だからこそ、自分がこんな難治性の疾患になってしまって申し訳ないし、
松井司令官の言うように『なんで生きてるのか、生きててええのんか解らん』のです。
そうして更に思いました。
松井司令官を子どもに持つ、紅萬子さん演じるお母さんの心中はどうなんだろう、と。
お母さんからすれば、楓がさくらを手離せないと苦しがっている以上に、楓の妹のしずくという末の実子を震災で喪って、
楓は自分を虐める様に生き、シングルマザーになり、…どんな気持ちで悶々と距離を置いて見守っているんやろう…
そう思ったら、松井司令官は崇高だけれど、お母さんの悲しみにまでは至らない脚本は、
未だ未だ若い人向けかもしれない、と思いました。
そうしてやっぱり松井司令官の想いに加えて、親に気苦労をかけて本当に申し訳ない、
やっぱり完璧だから大丈夫だ、と思わせるくらいにならないと、周りが心配する、気苦労をする、と思ったりしました。
ドラマが問題提議してくれたので、番組を視て感動した、解った、ではなく、
実際に『これからの自分は家族を守る存在として、どうあるべきで、どんな努力をするべきなのか』を、
実直に見つめ、私と周りの家族の心労が出来るだけ軽減する生き方を緻密だけれども熟考だけれども、スパコンの様に考えなければならないと痛感しました。
そういう意味でよい刺激をくれたドラマです。
有難う。
もっともっと冷静になって、もっともっと論理的になって、もっともっと複眼的になる努力が必要だ、と、
普通に合わせられないと悩んだり、出来ないのに努力をするのは現実的でも賢明でもない、と、目が覚めた気分です。
正直に書きますね。
命懸けで寝食を忘れてノイローゼにもならなくて病気にもならない位に呑気に生きられる人やその感覚が羨ましかったんです。
ホントに土を舐めた事が無い人が。
プライドも尊厳も粉々にされて虫けら同然に扱われた事の無い人が羨ましかった。
同じ人間なのに、と、運命を呪っていました。
だって、あまりにもあまりにも違いすぎるんだもん。
大学生なのに勉強しないとかね、親の金だからとかね。
親心子不知っていうけど、同居してるのに余りにも無関心だったり、想いを馳せない子ども、って、
人として頭が悪いとしか、心が無いとしか言いようがないな、と思っています。
自己チューな人が多すぎなように思います。
いつからこんな風潮になったんですかね。
大学構内を通りすぎますが雑談は学術的な内容です。
少なくとも私は息子の高校の母体である大学で聞いた『マジ~!?ヤバ~い!!』という言葉は、
母校で聞いた事は皆無です。
人類に役に立てる様に勉学に勤しむ、という姿勢は当たり前だと思っていましたが、
『マジ~!?ヤバ~い!!』という言葉の割合が多い大学もあるんですね。
私学なので相当学費が高いです。
私は通わせないし、通いたくありません。
図書館、閑古鳥な大学でした。
驚きました。
アカデミックな場所なのに学術を身に付ける努力を当たり前としない人達に驚きを隠せませんし、
そのような人に、ダサイ、クサイ、オバサン、と言われます。
君たちもオバサンになるんだよ~…と思いつつ、同じ土俵に上がる事からして苦痛だったので、
そのまま息子と一緒に学業を続けました。
以上、今夜インスパイアされた結果の概要です。
おやすみなさいm(__)m