懐かしくて愛しい最西端の月。夜風はひんやりしてて、天頂に近くて。ひとりで夜風に吹かれて潮の薫りがどこか苦しくてこころの涙を月だけには解っていて欲しくて。夢のようだった。苦しいけど幸せだった。月だけが私の涙を知っていた。