震災でお父さんを喪った男の子のインタビューがNHKで流れた。
阪神淡路の時も子どもに与える影響を知る、とか言って描いた絵や作文をアーカイブしてた。
何処かしら他人事の様に話していたけど、お父さんが見つかって納骨の際に話が及ぶと、みるみるうちに涙目になった。
『お父さんみたいに立派な人になります』
男の子はそう言った。
不思議な感覚で視聴していた。
一緒に居る息子は物心つく前に父親と別れたので、記憶がない。
想い出を語られても泣かれてもどこか置いてきぼりの様。
そうしてポツリと呟いた。
『両親揃っている事を当たり前に思っている人ばっかりやねんな。』と。
震災に遭った人、そうでない人。
津波に家を流された人、そうでない人。
…いっぱい条件を列挙していくと、
二分の一がずっと続く。
∞まで母数を発散したら、その全体は、限りなくゼロに近づく。
何の話だっけ。
吾子の気持ちを想うと心がフリーズする。
まだ風が強い。
春の嵐。
昨日の服薬の記憶が無い。
今日はしっかりメモをとる。
14:08 レクサプロ,コンスタン