さて、いろいろ書きましたが、研究の技術的内容は、書いても共感を得られないので、省くとして、面白いのが、卒業論文のタイトル。最終形は月末が締め切りで、その直前になると皆おそらく研究室に寝泊まりが続くんでしょうけれど、その後、怖い教授陣の審査がありまして、卒業研究としての質に到達しなかったら、容赦なく落とされ、就職が決まっていても、卒業させてくれません。鬼ぃ~!!!

で、タイトルと骨子を今週中にまずは提出と書きました。で、今日はそれでいいか、内容をさらっと示して、それを的確に表現しているタイトルであるかを徹底的に議論。つまりはなんと!言葉の議論になるんです。例えば、(もう、関係者にバレてもいいや^^;)

①周辺と周りとは概念が違うと思います。この違いを明確に示した方が伝わります。
これまで容易に、あるいは慣例的にsurroundと使っていましたが、この単語は周辺の場所や物に対して使うというだけに使用限定されている事しか概念を持ちません。つまり中心からの距離に関しての概念が入っていないように思います。周辺にありさえすれば、近くてもちょっと遠くてもsurroundに包含されてしまいます。

この研究では中心からある一定距離だから大切なんだ、と言いたいのだから、surroundという単語では表現できない、つまり意味が違ってくると思います。なので、その意味を持つ、circumstanceを使うべきじゃないか。

②by~のかかる先が解りにくいので、タイトルの英文の主語を転置した方が、スッキリするし、内容も的確に表現されるので、混乱しないと思います。使っている単語の意味は研究内容と合致していて問題ないと思いますが、ひとつだけ、この単語は敢えて複数形にしないと辻褄が合わないので訂正するべき。

③人が関わるイベントの発生を示すのでarrivalといきたいところだけれど、実際には人のしている事を記述したデータを取り扱っているのでbirthの方が的確だと思う。

・・・と、一語、一語、語尾、単複、概念・・・日本語も英語も徹底的に追及して出つくして、究極に抽出というか、選別した言葉しか使わないのです。


この癖が身についてしまっているので、私はどれだけ書いても文章が下手だったり、実際に書き終った文章はこれだけありますが、練りに練っているというか「伝えたい事を伝えたい程度に伝えたいアプローチであるためには、ここでどんな単語を使って、どういう順番にするのが的確なのか・・・」と相当頭を使っています。


それが疲れている時には、ラフになったり、壊れている時には、漢字を見るのが怖いので、全部ひらがなになったりします(笑)

『それがどうした!画像がないと面白くないぞ! って読者さんは思うんだろうなあ~・・・』ってモードの時は、画像を載せます。


けれど、考えているのは、言葉で考えるので、知らない言葉は知りたいし、それが専門的なのか一般的なのか知りたいし、使われる状況に応じて意味が変化する事も使いこなしたいし、永遠の勉強です・・・


数理は数式というその専門領域の「ことば」を覚えて使って人とコミュニケーションします。ドラマーの神保彰さんが「いろんな国にいって多様な音楽という言葉を覚えました」とおっしゃっていました。

まさにそうだと思うんです。人を想うなら、人を想う言葉。心理学でもNLPでも看護学で患者さんにかける言葉はどのようなものが適切なのか、というハンドブックが医学部とか保健学科の図書館に臨床訓練ブックとしてあるので、そこで学んで実際に臨床に活かしてナンボだと思うのです。

だから、言葉はどこまでも尽きない。今、どんな事を話すのに、どう伝えたいのか、ターゲットは誰なのか、ただのつぶやきなのか、全部本来は、緻密に考えて、適応化というかそれに即した書き方をした方がいいのでしょうし、

私はそれが出来る人になりたいんです。しかもそれをしているかどうか解らないように。さらっと。

先に出た、神保さんがさらっと叩いているけれど、誰がまねしようとしても到底出来ない。それがプロだと思います。

演歌歌手さんでもいらっしゃいますよね。聴いてさらっと歌っているから、とカラオケでチャレンジしようにも到底歌えない。

プロなんですよね~・・・・

憧れますよね~・・・・フランクでサラッとしてるんだけど、真似できない唯一の自分がある人。

そこまで御出来になる人は、人様の事もとてもよく御考えになる事が出来ます。それに関してもプロ。

それが努力に裏付けられた才だと、私は思っています。

・・・ちょっと真面目に書いてしまいました。完全なる脳披露です(爆笑)

御蔭で大学の門を出たら普通が出来なくて、夕食の献立が考えられなくて、御惣菜のディスカウントされたものを、必要以上に求めてしまいました。

冷凍するなり、何かします(笑)

もう、普通になるのも諦めました(笑) そもそも普通とか常識とか良識も時代によって変わるし、

年代によっても違うし、今日の研究会だって、阪神淡路大震災の日が近いから話題になったけど、

4回生に訊いたら「2歳とか3歳でしたね・・・あまり覚えていません。」だって。

・・・そうだろうねぇ・・・

で、教授さんたちは、もっと旧いので、私が知らない事も、知っていらっしゃる同士で御話になって、

なんだか研究室全体であちこちで分離されているみたいで、さみしかった。

一体感が無かった。

繋がってない感じがした。でも、だから、後輩のプリントをくれた所作や、お菓子をくれた所作や、私のコメントを容認してくれた所作で、コミュニケーションが取れた気がして、

「ちょっとくらい、この場所にいても、いいのかな・・・」って自分の存在を認めてもいいかな、って思った。


だから、スル―とか、無視とか・・・事情があったとしても・・・基本は嫌いです。

理解しあえるまで人生かけても、私は努力し続ける人でありたい。


そうされなくて、淋しい想い、いっぱいしてきたから。


また書き過ぎましたね・・・ごめんなさい。


そうして今日も一日有難うございました。


よく休んで下さいね♪