自閉症の対人コミュニケーション障害はホルモン投与で改善できる!? - 東大 | ♪よこしま☆ちゃんの日常♪

♪よこしま☆ちゃんの日常♪

~ ゆるゆる生きる ~

さきほど、NHK総合で取り上げられていました。女性ならなじみのあるオキシトシン。愛情発達、コミュニケーション構築のホルモンとして注目されてきました。

それを自閉症の方(これまでの被験者は成人男性)に点鼻で投与して効果がある程度見込めるというもの。

http://news.mynavi.jp/news/2013/12/19/112/index.html

出演されていたのは、東京大学 准教授 山末 英典先生ですが、この研究は共同研究で、他にも金沢大学および昭和大学と一緒に様々なアプローチから試みが施されています。

平成20年度の若手革新的研究であるCRESTという国家プロジェクトに採択されて、それで研究をされてきたようです(選定委員に、となりの教授も入っておられます)。

ちなみに、「東京大学」グループは研究分担グループ長:山末 英典(東京大学、准教授)先生、
「金沢大学」グループは研究分担グループ長:東田 陽博 (金沢大学、教授)先生、
「昭和大学」グループは研究分担グループ長:加藤 進昌(昭和大学、教授)先生です。

WEB上に公開されているので、PDFファイルですから読まれるとどういうところに着目して、どういう方向性から研究をしてこられたか解ると思います。

http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/heisei20/pdf/pdf07/07-007.pdf

スミマセン・・・専門なのでこの手の探し物は異常に速いです(裏付けも理解しておきたいので)、

ちなみに公開されている文書によると、テレビでもおっしゃっていたように成人男性、なぜなら、幼児への影響が未知であるということ、特に女性に関しては、そもそも女性ホルモンであるオキシトシンが、その他のホルモンとのバランスに関し、影響が計り知れないからです。

自閉は私の記憶が確かなら、男性に多いので、女性は取り残され易く余計に奇異な目で見られ、このような試験でも、取り残されがちです。どうにかして欲しいです。

キャスターさんの問に先生が解説しておられましたが、言葉に強く影響を受ける(研究者の業界では「引っ張られる」と言います)事で、社会生活がままならない、という困難があるのが自閉所の特徴です。

例えば、顔が笑っていて悪口を言うと、冗談だとか、許されると思っている冷やかしなのだという理解は出来ません。これはキャスターさんが不思議がっていたのですが、私は当事者として、キャスターさんの質問そのものが理解できませんでした。

自閉症、という枠にはめて、オカシイ、つまり治療対象とするのは、どうか、と。何故なら、悪口って昔で言うなら王様の耳はロバの耳程度にしてくれないと、聴かされた方は気分が悪いです。そして、場の雰囲気を巧みに呼んで、あるいは、相手がその冗談を受け取れるタイプの人が判断してから、冗談(特にブラックジョーク)は言う方が好ましくて、

「ブラックジョークが理解できないなんて」という解釈は私は不快です。そうしてキャスターさんは特にNHKでもありますし、言葉を使い、人の心に響く文書構築をし、事実をその上でどう伝えるかの技術を身につけているべき仕事人だと思っているので、

上に書いた質問自体を生放送でする事自体、大変申し訳ありませんが、「彼女は自閉ではないようだけれど、生放送で、しかも影響力がある国営放送で、この質問建てをする事は、番組の構成、つまり意図、自閉症への理解などを含めて、好ましいそれだったのだろうか?」と思いました。

ツイートと連動しているようですが、この難しい問題において、つまり予備知識がかなり必要な問題に対し、不特定多数ユーザがたかだか140文字で適切に発言し、ブラッシュアップ出来るとは思えない。

勿論、先生はそれは十分承知で、それよりも、先ずは知って貰う、きっかけに出演されているからこそ、東大というインパクトやイメージのある、准教授である先生をテレビに出したのだと思います。

それにしても、研究が20年のプロジェクトですから、遅いですね。しかも、キャスターさんは社会問題の司会をするのなら、仕事でいっぱいいっぱいになる以前に、寝食を忘れて、フォールドワークを通じて、当事者の苦しみをしって、どう研究者が貢献しているか、知るべきです。

そうして、実は、その質問建てをした、キャスターさんこそ、もしかしたら潜在的自閉症かもしれない。

もうみなさん既知だと思っていたので、言いませんでしたが、知的障害を伴わない自閉症は、誰も敢えて口にしませんが、東大にも京大にも、偏って出現していますよ。全体に平均して、例えば義務教育でいう学級でいうと6%、つまり30人に2人程度というだけの事です。

専門性の高い人は、そうですよ。たまたま医療機関のスタッフで会ったり、教員であったりする場合、コミュニケーション能力は教育および訓練されるので、一定水準を保っているにすぎません。

言葉にひっぱられるのですから、本をよく読みます。教科書もよく読みます。スッキリ理解できない状態が気持ち悪いと、スッキリするまで過集中が止まりません。倒れても勉強します。

そこでイメージが簡単のは、研究者です。寝食に時間や手間を取っている場合ではありません。知識で対応して、コンビニの食事でも、塩分計算、組み合わせをして、それで同じジュースを飲むなら野菜ジュースにしておこう、などしています。

もちろん、御客様と、そういう食事、というわけにはいかないので、理解してくださっている御用達のレストランか、あるいは、学内に、いくつもレストランがあるのは、迎賓の意味です。それを地域の人に解放している。なぜなら、地域の場所をお借りして学校を建てさせてもらっているし、学問は特別なものではないからです。学びたい人が学べばいいのです。

なので、関心が無かったり、自分がその可能性がある、と自覚してなくて、放置している人は、コミュニケーション能力が育って居ないし、辛辣な心無い言葉を平気で発します。

私がスラングではなく、公的な言葉遣いを身につけたいのは、これらの背景を理解しているからです。


理解をしてもらうなら、正しく理解してもらいたいです。単なる切っ掛けにしないで、もっともっと健常というなら、自閉の人側に傾聴する力があるという事なのだから、怠惰しないで、知って下さい。

それをしないから、当事者意識の無い、健常者で、仕事に対して真摯ではない、特に、人とコミュニケーションを取る仕事に就いているひとは、ことばを使うので、言葉を未だに学んでいない人は(もちろん独学でするのが当り前です)、

「感度が欠損しているんだなぁ・・・どちらが障害者なんだか・・・」と健常者が決めた世の中で生きづらさを感じて過ごしています。


なおかしこ。