或る歌集に在った言葉です。
力強く映った言葉でした。
重みのある言葉でした。
私の心の奥底に沁み入りました。
ふ、と、鐘の音の余韻と共に想いました。
生くる、は、生来るではないのか、と。
未来を生きる。
明日に向かっていきる。
明日を手繰り寄せる。
その為に今日を精一杯生きる。
表現出来ているか解らないけれど、
ふ、と、そんな気がしました。
私生りの解釈ですけれど…。
鎮かに雨が降っています。
熱い土を冷やす様に、
火照っただけの心を落ち着かせるやうに。
勿論直ぐには出来ないかもしれないけれど、
冷たい炎の様に、
いつかそう成れたら、と、
そんな気持ちが生まれ始めているのかもしれません。
夢や希望という程の、
力強いものでは未だ無いけれど、
愛というには未だ私は至らないけれど、
慈悲ならば、
少しは分かる気がしました。
今の私にはその想いが、
支えになっているようにも思いました。
先は未だ解りません。
歩いてみないと解りません。
解らないけれど、
歩いてみようかと思いました。
平成廿五年 晩夏。