(あっ


木曜日の診察の後、一般外来棟で奇跡の再会がありました!
癌を経験した皆さん(経過観察中)のワークショップが!
そうだ、今頃だった!
中井孝さんは、日本人形の反物の作家さんです。
精巣癌と喉頭癌を患われお声は病巣と一緒になっちゃったので、
お命を優先してお別れされました。
筆談とジェスチャーの久しぶりの対話です。
本当に知らなかったので、お顔を見つけて思い出して、
途端にこの一年の壮絶な全てを想いだし、
そうして今、命がある奇跡に大号泣してしまいました。
相変わらず物理学科のあの、相対性理論をサラサラと書いた彼は、
おばあちゃま達のアイドルで、
折り紙のお相手をしていました。
途中で小さくしていく事に凝りだして(似ている(^_^;)、なんと何かの実験に使う様な専門のピンセットを使い(←いいな~、ピンセットいいな~♪)、
直径一センチにも満たない二色使いの折り紙の薔薇を完成させました♪
やるな~


彼は院進学ではなくて高校の物理教員の採用試験の真っ只中らしく、無事一次試験を突破したそうです。
根が優しい彼だから院進学して競争するよりも、高校生のいいお兄ちゃんの方が向いてる気もしました。
数個前にかいた、フィボナッチは私はすっかり忘れていたんだけど、フラクタルやマンデンブローの話をして楽しみました。
大学キャンパス以外で専門の話をしたのは私ひとりだったとか。
なんだか嬉しかった♪
でも本当に物理屋さんの美しい数式は個人的にはファンなので、テレビドラマ『ガリレオ』の数式を書くシーンが一番画面に張り付きます。
今回は体調が酷く悪いので長居できませんでしたけれど、
息子の瞳の輝きが印象的だったと覚えていてくださり、
正絹の端切れもいただいてきちゃいました。日本人形様だから、更に柄が小作りで(具というのだそうです)制作工程まで教えていただけた上に、
貴女は自由に描いた方がいい人みたいだね。図書館に行って古典の図案を勉強して、反物にして全体の流れを作れるか、この夏描いてみたら?
と言っていただきました。
画用紙でも色鉛筆でも先ずは何でもいいから。
って。
左目、視力落ちてきているから見えるうちに始めたい。時間はあるようで無い。
何でもかんでも暈しちゃう少女だったよこしま☆ちゃんは、手が覚えているかな?
私ね矯正したんだけど細かい作業や絵は、どうしても左手じゃないと出来ないの。
皆さんの描かれていた反物のみならず、和柄を使ったパッチワークも、ステンドグラスも、仏様の絵も、モチーフは、全て命なんですよね。
皆さん命を愛でて命を描いていらっしゃる。
私がまた多くの癌患者さん達に支えていただきました。
本当に奇跡の再会でした。
これはブログに書かないとね。
私、なんだか生まれ変わりたい!
今の生き方じゃ、本来の自分じゃないから、オカシクなっちゃうんだ。
何だか自閉的な私が言うなんてよっぽど(^_^;)
素敵な端切れはまた後でアップしますね。
(携帯から投稿出来る、って孤立しないでいいね♪)