私は本来とてもゆっくりさんです。

時間の流れは緩やかな方が好きでもあるし、

生来の私に負担がありません。


右腕を失なわれていらっしゃる人に、右手で何かをしろ、と無茶を言わないように、

機能不全の私に不全な部分を無理強いするだけでなく、

世界的に見ても恒常的にトップスピードでコンプリートでありなさいとは、

虐待以外の何物でもありません。


かの有名なハリウッド・スター、トム・クルーズが文字を読む事において学習障害(LD:ラーニングディスオーダー)であるのは有名な話。

脚本内容や台詞は代読して貰って聴いて覚えて俳優をされています。

だからインタビューは問題無いのです。音声によるインタラクションですから。


彼は部分的に障害があるのは了承されて、俳優をしていない無名の同じ命ある私は了承されないなんてオカシイです。


だから私は助けを求め続けていました。色んな方法で。


ほんの少しの寄り添いが、私への壮大な救いとなります。


ただ機能不全なので、支援期間はかなり長くなるのは必至なんです。


それは理解していただきたいです。


色んな物が便利になったせいかもしれません、

支援する側も加齢したのかもしれません、

もしかしたら速い事は華やかだから、

その価値観が経済的に優先されてしまうかもしれません。


でも、やっぱり、助けていただかないと、私は生きて行けません。


生りたくて生ったんじゃない。けれど創意工夫で何かに化けるかもしれない。


豪雨をノイズに感じ、モスキートが未だに聴こえる聴力は(どちらも加齢で戻って来たものです。)、

活かしようがあると思うのです。


鋭い観察力、憑依したんじゃないかと思われる程の寄り添う力、直感力、辛抱強さ、

一日のうち、時限があるけど、何かに活かせませんか?

こんな私でも。


真面目な性格だから訓練は惜しみません。ツボにはまればとんでもなく飛躍します。


こんな私です。ただ、自分を活かせる場所が解りません。自分の事となると全く解らないんです。


どなたかライフ・プロデュースしていただきたいです。


もうすぐ出逢える予感はありますけどね。ほんのすぐ先。(だけども意識し過ぎると倒れるくらい緊張するから敢えて言ってきませんでしたし、もし言われて意識しちゃった時には、それこウィズドローしてきました。そんなこんなです。)


ゆうるりと、はんなりと、ほんわかと、さりとてまじめに、たすけていただき、こたえていけたらなあ、


と。


未だ何物でもありません。


そう言えば師匠(教授)は、私が入学して直ぐの頃、スタッフさんや先輩たちに、


『あの子は未知数だ』とおっしゃったと伝え聞きました。


未知数…教授にとっても私の採用はチャレンジングなのだと知りました。


そう言っていただいてから、10年経とうとしています。


いつかいつか、きっといつか、微細でいいから社会の一員として、コントリビュートしたい。


それが今の私のささやかな願いです。