起き上がれなくて。
(お布団からすみません。)
声も出せなくて。
子ども達の事出来なくて。
お姉ちゃん不思議君連れて近くの食堂行ってくれた。
ぶっきらぼうは相変わらずだけど、
不思議君を連れて行ってくれるようになった。
自傷も本当は私に腹が立ってたんだよね。
仕方なかったとは言え孤立して、
結果としてワンマンになっちゃって。
不思議君には憎い私が必要だと、
苦悩の末、
自分に向けたんだよね。
大人の歪みが子どもに行っちゃイケナイ。
ごめんね。
そしてありがとう。
お母さんね、小さい時からね、
色んな事情で優等生しなくちゃいけなかった。
お母さんにも弟がいてね、
お婆ちゃん倒れてばかりだったから、
しょうがくいちねんせいから、
ううん、もっと前から、
今のお姉ちゃんみたいな事してた。
他の誰かが先に問題を起こすから、
それでお婆ちゃんは倒れちゃってて、
お母さんが優等生するしかなかったし、
事実それで少しは楽そうだった。
けれどそれで他の家族や親戚がやきもちやいて、
また目を引こうとしているのか問題は続いて、
もう限界を超えた優等生だった。
けれど、あんなお婆ちゃんでも、
お母さんにとっては大切なお母さんだったから、
悲しんでる顔や苦しんでる顔見たくなかったから。
本当はずっとずっとさみしかった。
お父さんとお母さんのどっち、って決められるはずもない。
弟が先にお母さんべったりで、お母さんも弟べったりだったから、
早くにお母さんを亡くしてさみしかったお父さんが、
とてもさみしそうで、私もさみしくて、
一緒に居たら凄く仲良いみたいに言われて。
違うのに。
だから一生懸命、お姉ちゃんと不思議君だけのお母さんになりたくて。
けれども年功序列や性別やその他諸々の頑強な制度が世の中にはあって。
…だけどもういいや。
お母さんももう若くは無くなって、
出来ない事がいっぱい増えてきて、
それでお姉ちゃんと不思議君が、
仲良くしてくれるなら、
病気も障害も機能不全な家族も、
みんなみんな神様からの贈り物だったのかもね。
今日は凄い雨だから、
がっちゃんもまーちゃんもずっと寝てる(笑)
お母さんと一緒だね。
あなたたちの事出来なくてごめんね。そして、
仲良くしてくれて有難う。
お姉ちゃんずっと頑張って来てくれたもんね。
有難う。
有難う。
不思議君も有難う。