
Amazon.co.jp
・・・ま、こんな本ですが。
数学をずっとやっていると、専門に偏るんです。平素使う数学しか解らなくなる。一般的には、数学をやっている、というと、「じゃあ、これ解ける?」ってされます^^;
えっと・・・解くのが得意になるのが数学者じゃないんです・・・ごめんなさい。
「この現象を表現するにあたって、どのような数学的な目線を利用できるか、また、それらは本当に立証できるのか、数式を”立てて”検証してみましょう。」がやっている事です。
だから、先日、とある方に、面白い壁掛け時計を見せられて、そこには数学記号や物理学記号や化学記号が混在していたんですけれど、それを全部網羅的に「どれだけ解った?」って言われたんですけれど、今、近しく付き合っているもの以外は思いだせませんでした^^;
で、それで、力を推し量られて、「あの人研究って言ってるけど、嘘なんじゃない?」って思われます。辛いです・・・はい^^;
中にはとっても記憶力のいい人がいます。並列計算の神様と言われている冨田先生は凄かったです!修士課程の頃に特別講義で隔週二コマずつ持っていただいていたんですけれど、
ホワイトボードを消すのを忘れていたという醜態を私たちはさらしてしまいました・・・でね、
それを見つけた冨田先生、
「んんん?懐かしいなあ・・・ん・・・どれどれ?・・・これで、これで、こうだよ。
はははは! なかなか覚えているもんだなあ~♪」とご満悦でした。
テーラー展開の式だったんですけどね^^;「消しなさい!」じゃなくて、解いて見せてくれて、なんだったら、今の御専門じゃ無いのに(スパコンの産みの親といっても過言ではありません)・・・
で、御満悦になられて、そのままふんふん♪と御自身でボードを消されて、そのまま、簡単なヒープとスタックのプッシュなどのキャッシュメモリがどう動いているのか、の解説と、その命令は何か、どうデザインすると、美しいのか、を授業して下さいました。
冨田先生にはお子さんがおひとりいらして、娘さんがおいでです。コンピュータサイエンスを専攻している先生、まあ、被爆というものでもないでしょうけれど、ずっと関わっていると、女の子が生まれやすいっていう事も、まあ検証してはいないけれど、事実はそうです。なので、
理系を専攻する女子にも優しいんですよね・・・ウェルカムなんです。御自身が理系で多忙でいる事に理解を示した女系の御家族があって、またそれを専攻する後輩の女性がいる。
惜しげもなく、特性を理解しながら、教えて下さいました。懐かしいです・・・。
そんな先生に、面白い時計を見せて、「どこまで解けますか?」なんて訊けませんよ^^;
先生を試すような、失礼な事・・・ていうか、全く的外れの行為なので、そんな質問をしてしまう自分が恥ずかしいです、もし、そんな事しようもんなら。
てなわけで、こんな簡単な誤解さえ解くのに、ちょっとした事例を含めて、これだけ前置きが長く必要なんです。書いている私だって面倒です^^;でも、
本当に未だ何も説明する前から、決めてかかって、レッテル貼って聴いてくれないんだもん^^;
世の中の事だって二つで分けて考えてなんていません、って^^;
で、この著書でいうと、位相数学という分野が、私の学部の卒業で一番近くに関わった分野なんですが、
実は最近のインターネットやスマホのアプリなどの自動翻訳で使われていたりするんですよ。
意外でしょ?そうなんですよー・・・目立たないんです。地味ぃ~^^;
で、その基礎の基礎は、高校の順列組み合わせに相当すると思いますよ。
なので、それらとか、あと写像が解れば、すらすらーって、読める本です。こうして、初心者向けでありながら、監修が専門家によってしっかりなされている書籍は本当に大好きです。
子ども向けの科学雑誌なんて、もう、大興奮です!解りやすいし専門的だし、図解もされているし、やさしい語り口だし、もう本当に本当に、ぬいぐるみを抱きしめるみたいに、
「大好き~

昔、京大出身で海軍の時に、森毅先生と同期だった、河合先生と言う方に、英語の長文読解を教えていただいた事があります。
先生はとっても面白くて、「解らない単語は全部言うので、そんなもの大量暗記だから重きを置かないで下さい。そんな事よりも、この長文を、おじいちゃんおばあちゃんが聴いても、子どもさんたちが聴いても、すっと理解出来る日本語訳に出来るように成れる事を、一番の目標にして下さい。」でした。
直訳すると、ああもカクカクした日本語になるのに、それを日本語から日本語に変換するんです。
あれは本当に満たされた機会でしたね。学ぶってそういう事なのか~♪って思いましたね。
事実、京大の問題では、大問が、数個しかなくて、ずらずらずらーって長文が書いてあって、ある部分に、下線がびゃーーーーーーーーーーーーって引いてあって(←すっごい関西的表現^^;)、
問1)下線部①を日本語に訳せ。 終わり。
ですもん^^;
穴埋めなんてありません、って。センターくらいですよ、そんなもん。だから知識量が要らないとはいいませんが、それよりももっと大切な事、それらをどう捉えるかの目線というか感性というか、読み解き方というか、そこで問われている根幹を見抜く力というか、洞察力っていうか・・・そういう資質を試されているんですね。
なので、知識量を問われるのはとっても苦手です。なので、昔の年号をはめなさい、とか、法政令の名前をかけ、とか、人名は何、とかいうクイズのような、問いはとっても不得意です。
そんな事を競っている人、周りに居ません^^;だから、
いつだったか、東京のライブに行って、「なあ、この写メの、って、何だか解る?」みたいな、会話は全く相容れなかった・・・そんな事を競うために、ファンになったんでもないし、
単純に聴いていて心地いいから聴いているだけで、そこに実はセンスよく抽出されたコード進行があって、それにはストーリー性があって・・・って作品を堪能しているんです。
・・・って、ま、いっか^^;
お掃除の続きしよ~♪