何故か茄子。娘が中学一年生の時の夏の課題。夏野菜をしらべましょう、でした。
嫌がっていつまでもやりませんでした。当時不登校で。(お姉ちゃんも不登校児でしたよ。)
冷蔵庫を見たら茄子。100円ショップの色鉛筆。
正直、産んだ時、吾が子が不登校になるなんて誰が思うでしょう。
不思議君の診察はもう始まっていた頃だと思います。
放置された課題。
気づけば私が描き出していました。
何かに憑かれたように。
5分から10分くらいでした。
夕暮れ間近の部屋に入る自然光のみ。
窓側でなく壁側。
決して見易く無い。
たった12色でも深さを出したかった。
この絵も何十年ぶりだったでしょう。
そしてこの時以来描いていません。
一瞬の出来事でした。
『美術の先生に見てもらいたいから学校に持って行ってもらえる?』と鎮かに言ってみました。
「夏野菜やから生活(科)や。何してくれてんねん!」もう反抗は始まっていました。
『勝手な事してごめん…』
奪って投げつけたこの絵を拾って、
何故かカメラにおさめたくなりました。
今よりもっと旧い携帯。
ここで同じ土俵に立ったらもっと荒れる。
さらに鎮めるために撮影したのでした。
あれから何年経ったでしょう…
昨年末のあの大事故まで何度何年試されているでしょう。
合間に不思議君のお世話して、
もっと合間にワンコちゃんのお世話して。
奨学金切り崩して。
暗中模索。
拠り所だった音楽も今は心が聴ける状態じゃない。
だって…実際に逢いに来てくれたのは、○○さんだよ?
お仕事あるのに、トンボがえりしてくれて。
ありがとう。
感謝の気持ちです。絵の神様が降りてきた、っていうくらい、あんな短時間で憑かれたように描かれた茄子。
大地の恵み、野菜。
成りもの、野菜。
力を茄子さんからいただきたかったのかもしれません。
私の小さい頃の絵は無いので唯一の絵。
ただ茄子。そう茄子。
どうにか綱渡りで生きてます。
今からワンコやニャンコや赤ちゃんみたいにまあるくなって休みます。
また頑張り過ぎちゃった…
だって特にお姉ちゃん責めるんだもん。
ようやく落ち着いたけど、
生んで欲しくなかったんだって。
私がうつ病になって欲しくなかったんだって。
ごめんね。
本当にごめん。
