ぐっすり寝てる。


寝息が聴こえる。


ふと顔を覗く。


赤ちゃんの顔で寝てる。


やっと帰って来たかもしれない。


初めての吾が子。


産声を聴く事を赦されなかったそれ。


小学校の宿題で、


お母さんに生まれた日の事を訊くってあったね。


答えられなくてごめんね。


2人とも途中まで旅に出てたんだもんね。


だけど退院してからは、


寝ればいいのに、


小さく小さく小さく生まれた貴女が、


ちゃんと生きているかを確かめたくて、


何度もお顔にお顔を近づけて、


寝息確認し続けたんだよ。


今はもうあっちいけって悪ぶるし、


言動が乱暴になっちゃって、


お母さんは不思議君とパニックを起こすようになっちゃったけど、


忘れているんだろうけど、


ずっとお母さんを困らせて、


お母さんとして育てて来てくれたのは、


お姉ちゃんの方かも知れないね。


救急搬送して母子が別れるかギリギリのところだったんだって。


でも、それだけ困ったさんな位に元気なら、


小さくても生まれた病院で、


一緒に居れるでしょう、って、


なったんだよ。



いっぱい泣いて、


誰より泣いて、


一番小さいのに、


保育器の中からの声が聴こえて、


私が聴いた産声は、


貴女が生まれてから、


人間の時間で五日が過ぎてたんだよ。


おばあちゃんがママの手を引いて、


いっぱい管をぶらさげて、


一目見る間だけ、


ICUから出して貰えたんだよ。


ママは自分の事好きじゃなくて、


皆に嫌われてるから、


ずっと心が独りで生きていました。


だから自分を大切にするって何か解らなかったし、


解らなかったから、何が自分を大切にしていて、

何がそうでないか、全く解らなかった。


だけど、あの時、小さな小さな小さな奇跡がそこにあって、


小さな小さな小さな奇跡がここにあって、


ただ生きなくちゃ、って思った。


いつか自分から直接おっぱい飲んで欲しい、


ってそう思ったんだよ。


苦労かけてばっかりでごめんね。


お母さん失格だよね。


それでもやっぱり生きるよ。


私しか居ないもんね。



だからもう自分を傷つけないで。


ううん、もう傷つかなくていいんだよ。


誰がなんて言ったか知らない。


けれど貴女は紛れもなく私を母にしてくれるためにきた、


神様からのお使いさんなのかもしれないね。


どんな夢見てるのかなあ…


関ジャニのお兄ちゃん達と遊んでもらってるのかな?


だったら素敵だね~♪



幸せだね~ドキドキ



おやすみ星空