感謝を紡ぐ。 | ♪よこしま☆ちゃんの日常♪

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~ ゆるゆる生きる ~

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女子大の頃にお世話になった、

哲学の佳子先生憧れのお方なんだそうです。


10年前なので当時はお名前だけを記憶に留めました。

一回り以上も年が下の学生に混じって、

最前列で講義を受けただ直向きに授業を受けました。

哲学というので、さぞかし難しいだろうと思いきや、

入り易い導入をしてくださる先生でした。

お話出来るようになって、

毎日がとても不安だと申しましたら、

中庭の池に連れていって下さって、

多忙でおいでなのに小一時間、

深い深いお話をして下さいました。

御家族の心の葛藤をさらけ出して下さいました。

最近、人のお話は詮索したいけれど、

自分の事になると壁を作られる人が多くなったように思います。

先に人生の先輩が、丸腰で来て下さると、

安心して飛び込めます。

メールアドレスも教えていただき、

有難い出来事でした。

当時は3G→4G携帯電話のサイバーアシストの研究、

コンシェルジュ機能を提案していたのですけれど、

プライベイトでは、

アルバイトとまだ就学したての吾子の事に加え、

父がお別れを予感させる入院をしていましたから、

思い詰めていたんです。


父のお世話をさせていただいている時に、

母とは不仲でしたから、

晩年困っていた事を携帯でアシストしてくれたら、

プライドの高い男性が、

私が駆けつけるまで、

周りに気兼ねをしないでそうっと携帯に相談出来て、

有益な情報を得られたらいいのに、

と思ったのです。

異例ですが私は父を亡くしてから転籍をしました。

修士の二回生で信じられない事です。

並列計算というコンピュータサイエンスでも花形の専攻から、

もっと人に近い半分アナログ的な分野へ。

亡くなって七ヶ月後に修士論文として纏めました。


それが今の研究室への舵を切るきっかけにもなりました。

しかし、やはり昨年、震災の後、

更に舵を切る事になります。

もっと人に近い所へ。


それが認定退学となりました。

おそらく過渡期だと思います。


私は命と真正面から向き合わないと、

学業に繋がらないようなのです。

人によって違いますが、

私は論文を一本執筆するのは産みの苦しみを伴います。

それまでの人生が言葉に、

アプローチに解法に見事に出るんです。


いま、子ども達に、

いま、子ども達を通じて、

考えながら走っている事、

感じながら倒れている事を繰り返した後に、

また、

書けるのだと思います。


自らの手で育てている強みが必ずある、と、

転籍した後に今の研究室へ、

橋渡しをして下さった先生に、

疲れはてて自分を見失ってしまった時、

厳しく優しく叱咤し諭し、

言っていただきました事が、

支えの大切な部分を一部担って下さっています。


そうして皆さんの元気玉。


諦めない。

腐らない。

投げ出さない。


最期まで。