物心ついた時からずっと比較だった。
容姿、顔立ち、性格、運動能力、学力、字の美しさ、立ち振舞い、声…
挙げればキリがない。
相手は従兄弟(従姉妹)にはじまって知り合いご近所…
その癖、向かいのお医者さん、お隣の頭取、反対のお向かいのチェーン展開の進学塾の社長…息子さんが誰もが知っている有名企業にお勤め、教職員、芸能人…
には言わなかった。
私は言われた。
物心ついた時、何が何だか解らなかった。
正直今でも解らない。
お祖父ちゃんは軍人さんだったので絶対。
私のアルバイト先は全て相談され内緒はゼロ、そうして許可の降りた事しかさせてもらえなかった。
そんな中でもやってみると些細な楽しみはみつかるもの。コミュニケーションも楽しかった…。
母はこれが気にくわなかったようだ。超老舗にパートに行き、得意の習字、生け花、お茶を活かし、近所に勤めればカラダが楽なのに、片道一時間かけて、大阪のミナミに通っていた。そうして覚えた『本物』を私と弟に見せ、『お父さんと私は育ちも博識も違うから』と誇示せんばかりだった。
私と弟は、だからなにがどうなのか、やっぱり皆目解らなかった。
後に酔って朝帰りした父を介抱した時に聞いたのだが、それはそれはもう、母の今聞いても恥ずかしい位の猛烈でギミックめいたアタックで交際が始まったのだそうだ。
父は自分が年下のだし母にはしっかりした年上のお堅い経理部の上司が普段から仲が良いしお似合いだと思っていたので、間をとりもとうとしたらこうなったらしい。
夫婦とは解らないものだ。
そうして、あれだけの、ここには書けないような、悪行三昧(刑事罰には触れてはいないとは思うが)の父とやっぱり母はあれだけの事をされても、結局は離婚しなかった。
やっぱり夫婦には夫婦にしか解らない事がありそうだ。
と、シングルマザーの私は具合が悪くて布団の中から携帯でこんな記事を書いてみたりしている。
ふらついて歩けなくなりました。強引に誤魔化していたショックやストレスが臨界を越えたようです。去年わかったんですがそうなると私は左足が麻痺するみたい(左腕も少し)なんです。利き手足なので困ります。もっとひどくなると起き上がろうとした途端、視野が時計回りにグルグルって回って気がつけば何故かいつも右側に向かって倒れます。
だから今日は病院にとても永い時間居ました。
いいんですかね、こんな私が生きていて、保険使わせていただいて。
生きているとご迷惑ばかりかけている気がします。
どうしたらこんな出来の悪い私が居なくてもこの子ども達が健やかに生きていけるのか、ずっと最近は、そればっかり考えています。
手足の麻痺と痺れも過度のストレスの結果なのだそうで、安定剤はその受容体にも有効なのだそうで、いつもより多目に服用して早いですが寝かせていただきます。
最近はめっきり薬頼りになっています。そんな自分も嫌いです。理屈で解っていても心が拒絶します。
ODには気をつけるようにします。お母さんですから。
不思議君、学校で疲れているのに、病院に迎えに来てくれてありがとうね。
お姉ちゃんレディースデーで辛いのに辛抱して手伝ってくれて有難うね。
人を疑わないママが馬鹿だったのかなぁ。でも、人を信じられなくなったら終わりだと思うんだ。何度傷ついても信じたい。満身創痍は体当たりで生きてきた心と体の勲章だ。
あなたたちを産んだ壮絶なケロイドの傷、ママには勲章だよ。
愛してる。だからこそ迷惑かけたくない。どうしたらいいんだろうね。
どうしたら。
少し、遠くなってきたよ。ごめんね。あなたたちのことは愛しているけど、現実がママには厳しすぎる時があるんだ…赦してね。
ママがママでごめんなさい。
無条件で愛されたかった…。
物心ついた時の私は。
恥ずかしいな~…
ついに書いちゃった。
だから一緒にいるのにお話しているのに、一寸でも私以外の事を考えている事を私は瞬時に察知する。そうして小さい声でその人から少し離れて萎縮して『…怖い…?』って聞いちゃう。
おそらく殴られる直前のシチュエーションに酷似していて、記憶の中ではまだからまってるんだと思うんだ。
そうして、『あ、いま、この人の中で、私は、死んだ。』って思うんだ。
ほぼ100%に近い確率で生き返らない。
これからどうなるかは解らないけど…
数学者、紐解き頑張れ、って話だよね(笑)うん、そうだよね。
お薬のせいかな…
書きすぎちゃったね。
ごめんね。ごめんね。
ごめんなさい。