松任谷由実さんの楽曲です。(Album "VOYAGER")
形のない時空間で、ただ、自分を呼んでいる、そうして私も呼んでいる誰かとの繋がりを、
ふわふわとそれでいて真っ直ぐに求めるイメージで聴いていて、
すーーーーーーっ、と惹きこまれていく感じなんです。
"VOYAGER"と聴いて思い出す。
『それほど世の中に無いなら、君がその道の"PIONEER"になればいいじゃないか!』
・・・指導教官にほぼ初対面で言われた言葉です。
自分の器ではないと、考えても見なかった。ただ翻弄されている自分が嫌で、既成概念やレッテルがどうしても息苦しくて、でもどうしていいか解らなくて、もがいてもがいて、自分を傷つけて、もしかしたら周りも傷つけてしまったかもしれない・・・。
人生の中でもおそらくとんでも無く激変したあの頃。
階層が変わった。船でいうと、大きく舵が切られた。
病気になった事を憂いていた。病院なんかに連れて行って欲しくなかった。
本当の気持ちを言っていいなら、そのまま現場で倒れたかった。
でも・・・、守る人が居る人間は、倒れちゃいけないのも、またするべき事だと知った。
それでも、指導教官は真っ向に言う。
"VOYAGER"
"EXPLOROR"
"PIONEER"
"SEARCHER"
・・・・・。
そうして遠くの遠くの遠くの記憶で、小学校の時の先生の言葉が響く。
『君は、何かのプロになりなさい。』
私の絵を評価して下さった先生。
後で知った事だけど、
『彼女は、絵の専門の先生につけた方がいいと思います。』
そう親に言ったらしい。
親は全く信じず、完全無視した。だから、最近になって、知った。
指導教官も入学試験を受ける前に言った。
『君は早く世の中に出るべきだ。』と。
たぶん、これらが果たせなくて、果たせなくて、自分の長所を見出してくれた人の期待に応えられていない自分が、
悲しくて哀しくて仕方ないのだと思う。
・・・折れた翼。ううん、翼なんていう立派なモノじゃない。
小さな小さな羽根かもしれない。
小さな小さな想いかもしれない。
想いが空を飛べたらいいのに。
遠く離れた所まで届いたらいいのに。
どこかで私を呼ぶ誰かの所へ。