どうもネットをやったり、テレビをすると寝られない様子。
脳が異常に刺激を受けるからだろうか。
加えて、登校前緊張もあるのだと思う。
・・・で、上の娘が最寄駅(徒歩20分)から電話をしてきて、
『定期忘れた』
・・・・。
持ってこい、というのである。
『今からお母さんが自転車で行っても(ふらつくし周囲は急いでいるし危ない)、
間に合わないやろ?(遅刻してもかまわないから自分でゆっくり引き返して欲しい)』
と回避しようとしたが、
『間に合う』
・・・・。
それでも持ってこい、という。
登校前緊張の下の子に、
『後は頼む。鍵閉めて登校して。』と言い、
就寝前に飲んだコンスタンのせいか、スッキリしない身体で、
自転車を漕ぐ。
どうして、こう一斉に始業時間が決まっているのだろう・・・。
鬼気迫る顔で、自転車を漕ぐ。
まるで町が無法地帯。
いつものようにクスノキの大学を横断する。
自転車だと言うのに、正門前でビラを配るアルバイトのご老人。
どうやって受け取れと?
理解できない・・・。
で、待ち合わせのコンビニ。
早く出て来て定期を取って駅に向かいなさい、の、
ジェスチャーをすると、
反対に呼ぶジェスチャーをされる。
怪訝な顔で店に入る。
『早くして。お腹いたいねん。』
は?
調子悪いなら、そう言えばいいのに・・・、と、
思った所で気がついた。
『アンタ、まさか、平日というにのに、
便秘薬飲んだんやないやろな!?』
『飲んだ・・・』
・・・・。
店の前でまるで立たせれているように娘を待つ。
急いだので部屋着のままで。
いいけど。
オバサンだからいいけど。
家にもどろうにも、通勤と通学の人でごった返し、
朝から車も殺気立って。
だから、節電だからとかじゃなく、
普段から、時差出勤はすればいいし、
無駄な電気は使わなければいい。
バブルを経験したのは、東京のほんの一部の人。
関西でバブル、と言っても金融系の友人が、
少々派手になったくらいだ。
若くして車を買ったくらいだ。
海外旅行に行ったくらいだ。
少額ブランドに手をだしたくらいだ。
そりゃ中には、
高校生の身分で、私学なのかなんなのか、
ワンレンで薄化粧をして、
ヴィトンのでっかい鞄か、ハンティングワールドの鞄を持った、
親が成金バレバレ甘やかしの子はいた。
その横で、プログラムのバグと戦う私。
紙袋に資料を一杯入れて。
ヴィトンの鞄の女子高生、
会社の紙袋のシステムエンジニアの新卒女子。
内心、
『やってられないっ!!!!!』って思った。
心底思った。
その憤りは、
『誰にも真似できない緻密でどんな処理にも対応できるプログラムを、
詳細設計に書いていない所まで気を配って作ってやる!!!』
に転嫁された。
そうしないと、本当にやってられなかった・・・。
今年、17歳になる娘。
彼女と同じ年の頃、
学用品以外のもには一切、出資してくれなかった親がいたので、
私服も下着も趣味の音楽も、
自分のお小遣いを一生懸命貯めて、
どうにかやりくりしていた。
定期を忘れても、
『えーーーーーっ・・・』とだけ言ったまま、
届けてなんてくれるはずもないから、
そのちまちま貯めたお小遣いの中から、
実費で出して、
『次は、必ず忘れないでおこう』
そう思ったものだ。
けれど、私は届ける。
どうしてだろう・・・?
彼女に嫌われるのが怖いから・・・?
私が彼女を嫌うのを怖いから・・・?
あのヴィトンの彼女は、
定期を忘れることはなかったのだろうか。
忘れたら、どうしていたのだろうか。
・・・おそらく・・・、
高額なお小遣いがあって、
あるいは、アッシー君とかメッシー君とかがいて、
不自由がなかったのだろうな・・・。
戦後以来の生活保護受給世帯が増加していると聞く。
その時の、こぞってヴィトンを持った彼女達は、
今も、当時の延長線の様な、
ハイソな生活を保てているはずもない。
けれど、所作にしろ何にしろ、
紙袋仕様の自分が居る。
遅れたのは自分の不注意だから、
(たとえ自分がどんな環境にあっても)
人は頼らない、というか、
親に甘えない。
同じ長女でもこうも違うものなのか・・・。
時代なのか、性格なのか、成育環境なのか・・・。
なんだか、情けなくて、悲しくなる。
流行りになんて巻き込まれてどうするんだよ。
いい加減にしてくれよ、もう・・・。
と、思いながら、
『きっと家が裕福だったら、あの、ワンレン&ブランドバッグのJKに、
娘はなっていたのだろうな・・・』と、気付き、
なんとなく、裕福でない自分を強引に認めようとする、
そんな慌ただしい朝のブログ。
これだけ書いても20分くらいなら、
時間を無駄にしたと言われなくてもいいだろう、
とこれまた強引に結論付けて、
『なんだかなあ・・・』『なにやってんだろう・・・』
という水曜日の朝をどうにかごまかして、
今日も日常に帰って行く・・・。
そんな主婦の戯言・・・。
from よこしま★