ルノーF1チームが今週末にバレンシアで開催されるヨーロッパGPに出走することが決まった。出走停止の処分から一転、罰金5万ドル(約470万円)が科せられる。
ピットストップでホイールナットが適切に締められないままフェルナンド・アロンソをコースに戻し、結果的にタイヤが脱落する事態に至ったハンガリーGPの一件を危険行為とみなしたスチュワードは次戦出走停止の処分を下した。
これに対してルノーがすぐさま控訴。17日(月)にルノーおよびFIAから各弁護士が出席の下、公聴会が開かれた。裁定は火曜日の発表と言われていたものの、月曜日中に公表されている。
FIAは声明で「ルノーはホイールナットのひとつが所定の位置に定められないままカーナンバー7(アロンソ)をピットストップポジションからリリースした」ことが確認されたと述べた。
「これを把握しながらも、ルノーはピットレーンを出ることを防ぐいかなる行動も取らず、ドライバーに対しても情報を与えなかった上にこの問題に対して適切な行動を取るように助言することも怠った」
「この結果、ターン5でパーツの一部が外れ、ターン9ではタイヤ事態が脱落した」
ルノーもハンガリーでのミスを犯し、危険な状況のままアロンソのマシンをコースに出すという安全上のレギュレーションに従わなかったことを認めている。チームは自らの違反を認識していたが、出走禁止処分は不正行為などに適用されるため控えるべきだと主張、科されたペナルティが厳しすぎるとの見解から上告していた。
そして今回の公聴会で出走停止が撤回され、戒告と5万ドルの罰金が科せられることに決定。FIAは判決の詳しい理由について「近日中に発表する」としている。
FIAが発表するというその声明では、なぜホイールテザーがその機能を果たすことなくタイヤが脱落するに至ってしまったのかの説明がなされるかもしれない。
とはいえ、これでアロンソは無事に母国のファンの前でレースができることになった。ルノー離脱を自ら公表したネルソン・ピケJr.の後任にはロマン・グロージャンの名前が挙がっているが、まだチームから正式な発表はない。
ルノーは判決を受けて声明を発表し、「安全性を脅かしたハンガリーGPにおけるピットレーンでの事故がスポーティングレギュレーションに違反していた」ことを認め、「公正かつ分別のある」裁定を受け入れると述べ、こう締めくくった。
「今週末にバレンシアで行われるレースに向けた準備に専念することを楽しみにしている」